DISC REVIEW
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あの宣言が今作では完全に伏線回収されている。今年1月にTVアニメ"ブルーロック"の第2クール目OP主題歌として発表された「Judgement」が、音楽ファンからもアニメ・ファンからも高い好感を得ることとなったASH DA HEROは、この曲の締めくくりで"さあ、とことんやろうぜ"と歌い切っていたわけだが、その8ヶ月後、この2ndフル・アルバムは"幕は開いた 始めよう／起死回生のショータイム"という詞が力強く放たれるアゲチューン「One Two Three」からスタートし、令和最新型ミクスチャー・ロックの現実を次々と我々へ突きつけてくることになる。「Judgement」以外にも4曲のタイアップ曲が収録されていることもあり、全体的に訴求の高い仕上がりであるとはいえ、中でも白眉なのはNarukazeのJIMI HENDRIXばりなバイブス満載のギター・ワークと"拝啓 人間へ／人間であることを忘れるな"という歌詞が刺さってくる「新世界」。ここで聴けるASHの歌とアジテーションは、アルバム・タイトルの"HUMAN"に繋がるものとも言えよう。 杉江 由紀
