DISC REVIEW
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デンマーク産デスラッシュの至宝による通算11枚目のニュー・アルバム。10年フロントマンとして活躍したEsben "Esse" Hansen(Vo)が2020年に脱退したこともあるのか、前作『Reduced To Flesh』(2018年)から約4年半という過去最長のインターバルを経たうえでの最新作となった。重厚なリズム・セクションとリフを軸としたヘヴィ・グルーヴにせよ、ザクザクと刻み倒す王道のデスラッシュにせよ、何があろうとも彼らの根幹となる音楽性は変わらない、ということは本作を聴いた人であれば納得するのではないか。新ヴォーカリストによるハイテンションなパフォーマンスもいい仕事をしており、期待と不安が入り乱れていたファンを安心させることだろう。 井上 光一