DISC REVIEW
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婉麗にして雅致なこの響きを言語化するには、シンフォニック・メタルという言葉でさえ生ぬるい。北欧出身で、宝塚歌劇団男役としての活躍歴を持ち、英国においてシェイクスピアと歌を学んだという傑物ヴォーカリスト、AKANE LIVの率いるLIV MOONがこのたび発表した音源は、2016年の『R.E.D』以来となるものであると同時に、フル・アルバムとしては『THE END OF THE BEGINNING』以来約10年ぶりの作品。西脇辰弥(Key)、KAZSINの楽曲に加え、今作からはかねてよりLIV MOONに参加していたMASAKI(Ba/DAIDA LAIDA/CANTA/地獄カルテット/ex-ANIMETAL etc.)、KENTARO(Gt/DAIDA LAIDA/ex-Gargoyle)らも作曲を手掛けているほか、むろんRECにも加勢。絢爛豪華なり。 杉江 由紀