DISC REVIEW
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大阪発の4人組ポップ・パンク・バンドによる2ndフル・アルバム。今作は困難に立ち向かったツアーと並行して制作したらしく、バンドのメイン・カラーである"赤"を表題やジャケットにも押し出している。Satoshiの透明感のあるハイトーン・ヴォーカルを看板に、音楽的には海外のパンク/エモの影響下にあるサウンドを鳴らす。英語詞メインの楽曲が多いものの、「The Fighter」では日本語詞を効果的に挟むなど、ほかの楽曲でも随所にそういうアプローチを織り込んでいる。「Rain」においてはヘヴィなエッジを効かせたリフがいいフックをもたらし、「Nobody Knows」は2ビートを用いた硬派な疾走チューン。そして、ラストを締めくくる「New Year's Day」は希望の光を射す壮大なナンバーだ。 荒金 良介