DISC REVIEW
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これぞポップ・パンクのど真ん中! な大阪発の4人組、AIRFLIPのメジャー1stフル・アルバム。日本のバンドにも大いに影響を与えたUSバンド、YELLOWCARDのフロントマンであるWilliam Ryan Keyをプロデューサーに迎えたことも、功を奏しているのだろう。心を弾ませる爽やかな疾走感、ひとさじの切なさが溶け込んだメロディ、シンガロングに誘うコーラスなど、すべてがポップ・パンクの入り口に相応しい。Ryanが参加した「Days In Avenue feat. William Ryan Key」などは、海外のポップ・パンクを愛聴している人にもおすすめ。しかし、最も余韻となるのは、日本語詞に滲み出る郷愁など"彼らだけのもの"であるところに、ライヴで鍛えてきた底力が表れている。 高橋 美穂