DISC REVIEW
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2019年にCrossfaith主催イベントで来日した、スクリーモのオリジネーターによる通算8作目。初期からスクリームを担ってきたAlex Varkatzasが2020年夏に脱退、クリーンVoを歌唱していたドラマー Brandon Sallerがフロントマンに転向(併せて新Drも加入)という劇的な変化を経た新作だが、サウンド面では近作で見せたキャッチーなヘヴィ・ロックを維持しつつ、ラウドな成分がやや復活。彼らならではのエモい歌メロや、ギター・ワークも随所で輝きを放っている。個性の塊のようなAlexのそれに比べるとインパクトは薄れるが、Marc McKnight(Ba)のシャウトも攻撃性十分だ。Matt Heafy(TRIVIUM)らゲストも華を添えた、再出発に相応しい作品。 菅谷 透