DISC REVIEW
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濃ゆすぎ、盛りすぎ、やりすぎ。だが、そこがいい。かのキャプテン和田氏からも絶賛されている今作は、実に9年ぶりのオリジナル・アルバムとなるのだとか。サブスク全盛時代の今、楽曲は3分以内に収めるのが新常識となりつつあるそうだが、クサメタ/メロスピを追求するこのバンドにとってそんなものはどこ吹く風。モーツァルトのオペラ曲をカバーした「Der Hölle Rache kocht in meinem Herzen」こそ2分40秒台となっているものの、Mats(ex-Elüpia/Ba)が全面参加し、HIZAKI(Versailles/Jupiter/Gt)がゲスト参加してKohei(Gt)と共にツイン・リードを展開する「Zenith」は7分40秒台を余裕でマーク。このクドさが堪らない。 杉江 由紀