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DISC REVIEW

Angel Or Alien

BORN OF OSIRIS

『Angel Or Alien』

Release Date : 2021-07-02
Label : ADA/SUMERIAN

前作『The Simulation』から約2年半ぶりとなるニュー・アルバム。前作は8曲約26分というコンパクトさだったが、Lee McKinney(Gt)いわく歴代作品から"最高の要素"を抽出したという今作は、14曲55分と一気にボリューミーに。スペーシーなシンセ・サウンドが耳を惹くTrack.1から幕を開ける前半は、ミッドテンポの楽曲を配し、重厚で陶酔的なグルーヴの沼へと引きずり込むかのようにじっくりと聴かせていく。一転して後半では、切れ味鋭いチャグのTrack.8を皮切りに、叙情的なクリーンを聴かせるTrack.9、"これぞ!"なユニゾンを奏でるTrack.10と、過去作を継承したフレーズが表出。官能的なサックスを取り入れたTrack.14は新境地と言えるだろう。少し間延びした印象も否めないが、アルバムというパッケージとして最初から最後まで味わうことのできる、奥深い作品であることは間違いない。 菅谷 透