DISC REVIEW
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デンマーク発4人組の3rdアルバム。Djent時代のヘヴィなサウンドに往年のプログレッシヴ・ロックの哲学を掛け合わせた作風を築いてきた彼らだが、今作ではそのサウンドにさらなる深化が。冒頭から強烈なグルーヴを叩きつけるTrack.1、2のとおり、今作で聴かせるヘヴィネスは過去最大級。一方で美麗なメロディのクリーン・ヴォーカルや繊細なエレクトロニクスで紡ぐメロウな部分もさらに研ぎ澄まされていて、緻密に計算された静と動のコントラストがよりいっそう奥深いものに。こうした要素が絶妙に作用し、壮大で息を呑むほど美しいサウンドスケープを描くTrack.3はまさに圧巻だ。モダン・メタルやプログレのファンはもとより、オルタナ・ロックなどのリスナーにも広くおすすめしたい1枚。 菅谷 透