DISC REVIEW
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1stアルバム『Inmazes』が注目を浴びたデンマーク発4人組プログレッシヴ・メタル・バンド、VOLAによる2作目。MESHUGGAHに通じる無機的なグルーヴに満ちた前作の流れを汲んだ、Track.2、3などの楽曲を配しつつも、70~80年代のオールド・プログレッシヴ・ロック・テイストのTrack.4や、エレクトロニカ/アンビエントにまで接近したTrack.6など、前作でも片鱗を見せていたメロウな要素がさらに進化。ヘヴィな面との見事なコントラストを描いている。重層的なアンサンブルにMikael Åkerfeldt(OPETH/Vo/Gt)を思わせるクリーン・ヴォイスの乗ったサウンドは実にドラマチックで、ポストDjentの代表格たる存在になりそうだ。 菅谷 透