DISC REVIEW
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1stミニ・アルバム以降、ベース交代、ドラム脱退の危機を乗り越え、新4人体制で作り上げた今作。サウンド・プロデュースには田浦 楽(Crystal Lake/A Ghost of Flare etc)を迎え、BUTCHER BABIES譲りのメタルコア・サウンドがブラッシュアップされた。グロウルとクリーンのツイン女性Voのコンビネーションは時に濃密に絡み合い、時にお互いを引き立てる役割を果たすなど、表現力は格段にアップ。楽曲もヘヴィな音像を突き詰めるだけでなく、シンセを導入してダンサブルなパートを設けるなど、エレクトロコア的なアプローチも面白い。昨年のヨーロッパー・ツアーの経験も生きているのか、精神的にもタフになったバンドの生き様が今作の勢いにも繋がっているようだ。 荒金 良介