INTERVIEW
FAKE ISLAND
2017.09.14UPDATE
2017年09月号掲載
Member:YuuriBjoux(Vo) Erica(Vo) Matsumoto(Gt) HARIBOW(Ba) Reiji(Dr)
Interviewer:荒金 良介
クリーン/デス・ヴォイスで攻めまくる女性ツイン・ヴォーカル擁する5人組、FAKE ISLANDがセルフ・タイトルを冠した1stミニ・アルバムを発表! 音楽的には"KNOTFEST JAPAN 2016"で初来日を果たし、アジテーション満載の衝撃的なライヴが記憶に新しいBUTCHER BABIESに強く刺激を受けたそうだ。そう、このバンドも極悪メタルコア・サウンドを振りかざしながら、ノリ重視のキャッチーな楽曲が最大の魅力と言えるだろう。今回はバンドの成り立ちを含めて、メンバー全員に話を訊いた。
-このバンドはReijiさんが以前のバンド活動を辞めて、ニューヨークに行ったことが始まりですか?
Reiji:そうですね。辞めた半年後にニューヨークに行ったんですよ。行く前には向こうで活動するバンドを探したり、どの場所に行こうか考えたりしてました。そしたらたまたまニューヨークのバンドから来てくれと言われて。ある程度叩けるアメリカ人がいるなら、そっちの方がいいわけじゃないですか。日本人の自分があえて行くということは、それより上にいかなきゃいけないということだから、まずは練習しなきゃと。
-なるほど。
Reiji:それでネットに自分の活動を載せたんですよ。それで話が来たなかで3つぐらいに絞ったところ、本当はロサンゼルスが良かったけど、東海岸の方が多くて。拠点にするなら、そのバンドのひとつがいるニューヨークだなと。
-そういえば、以前ニューヨークでマキシマム ザ ホルモンのマキシマムザ亮君と一緒にいる写真をアップしてましたよね?
Reiji:あぁ~、セックス博物館のことですか? これ書かないですよね?
-わかりません(笑)。
Reiji:外国は基本的に性に関しても開放的なんですよ。亮君は知ってて、めっちゃ行きたいんだけどって。で、ふたりでおっぱいのトランポリンでボヨンとして。
-(笑)話を戻しましょうか。実際、ニューヨークでのバンド活動はどうでした?
Reiji:めちゃくちゃ勉強になりました。ニュージャージーのバンドなんて練習スタジオがなくて、代わりにメンバーの家の地下にスタジオがあって、そこで練習するんですよ。そいつはオタクで、そこでレコーディングもできましたからね。
-そもそもなぜ海外に行こうと?
Reiji:もともと夢だったんですよ。海外に住んで、音楽活動したかったから。それこそSKID ROWに憧れていたころから、ロサンゼルスでああいうバンドを作るんだって。海外に行く日本のバンドを見て、うらやましいなぁと思ったし。
-現メンバーとはどう知り合ったんですか?
Reiji:ビザの関係で日本に帰らなきゃいけなくなって。もう一度向こうに行こうと思ったけど、とにかく生活費がバカにならないし。その矢先にMatsumotoと話して......。
Matsumoto:(Reijiがアメリカにいるときから)よくアメリカのおいしい料理の写真を送りつけられてたんですよ(笑)。で、日本でバンドやろうぜという話になって。
Reiji:ニューヨークのバンドもかっこよかったけど、ちょっとだけやりたいことが違うなと感じるところもあったので。これはイチから日本でやった方がいいのかなと。
-それがFAKE ISLANDの始まりですね。
Reiji:お互いにやりたい音楽を話し合ったときに、向こうで活動したいと思ったきっかけがBUTCHER BABIESだったんですよ。あと、THE AGONIST、AMARANTHE、HALESTORMとかあのへんですね。女性ヴォーカルで激しいメタル・バンドをやりたくて。日本にそういうバンドはいないし......それからヴォーカルを探し始めました。で、こいつ(HARIBOW)は一緒に飯食ってるときに、"お前ベースやる?"と訊いたら"はい!"と言ったから、その程度です(笑)。
HARIBOW:Reijiさんは怖いので、"やります!"と言いました(笑)。今ではそのときの自分を......。
Reiji:後悔してる?
HARIBOW:いや、そんなことないっすよ! なんとか食らいついていこうと。
Reiji:ただ、ヴォーカル探しは超難航して。
-そうなんですね。
Reiji:Yuuriは巡り巡って、ようやく辿り着いたんですよ。それから女の子でデス・ヴォイスが出せる人がいないかなと思って、Ericaを見つけました。
Yuuri:最初、外国人のヴォーカルを探していたみたいで。私はイギリスでバンドを組んでて、短期で2週間から1ヶ月とかで向こうに行ってたんですよ。で、イギリスのバンドも相方のヴォーカルが、もともとやってたバンドの再活動を始めて続けるのが困難になって、日本でバンドをやりたいなと。そしたら友達伝いで、ヴォーカルを探してる人がいると聞いて。"Reiji? その名前は聞いたことがあるな"と(笑)。それから音源を聴かせてもらって、"やりたい!"と伝えました。
Reiji:最初は外国人のヴォーカルも紹介してもらったんですけど、遊びだったらやってもいいよ、という感じで。で、知り合いに"日本人だけど、いい子がいるよ"と言われたんです。この際、パンチがある子なら日本人でもいいかなと。で、Yuuriという名前を聞いて、えっ、知ってるぞ! って(笑)。