DISC REVIEW
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サンディエゴのポスト・ハードコア・バンド THOUSAND BELOWが、Rise Recordsより2作目のアルバムをリリース。彼らが他のポスト・ハードコアと一線を画すのは、なんと言ってもそのエモさだ。2000年代のスクリーモ全盛期の頃のバンドのような、盛り盛りの激情泣きメロが満載。ハードコア色の強い楽曲、クリアな音作りの明るい楽曲、エレクトロ・サウンドが前面に出た楽曲、ギター1本にハモりの効いたコーラスというしっとりした楽曲など、振れ幅の広さはあるが、一貫して歌が生きている。そして、声がいい。この手のジャンルを聴いている人は絶対好きな声。ここ数年手広くやってるRise Recordsだけど、このTHOUSAND BELOWはど真ん中のバンドとしておすすめできる。 山本 真由