DISC REVIEW
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2019年11月発売の2ndアルバム『Gone In Your Wake』では、叙情的なヴォーカル・ラインを前面に押し出したスタイルで、新世代ポスト・ハードコア・アクトの中でも一歩抜きん出た存在であることをアピールしたTHOUSAND BELOW。彼らが早くもリリースする新作は、新曲＋『Gone In Your Wake』の楽曲のリアレンジを収めたアコースティックEP。新曲のTrack.1はナイーヴなファルセットから哀愁のコーラスへと移る流れが美しいバラードだ。マシン・ビートを取り入れチルな雰囲気を醸し出すTrack.2、清涼感のあるギターが心地いいTrack.3、神々しい世界観を描くTrack.5など、既存曲の再構築も秀逸。アルバムでもアコギやピアノ伴奏のトラックがあったことからその相性の良さはすでに証明済みではあるが、改めてバンドの持つ卓越したメロディ・センスと歌心を、繊細且つ美麗に表現した作品だ。 菅谷 透
