DISC REVIEW
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Todd La Torre(Vo)を含む新5人体制で初となる"LOUD PARK 16"のライヴを観て、新作に期待を寄せた人も多かっただろう。今回もメンバーが一丸となった曲作りが功を奏し、QUEENSRŸCHEらしいヘヴィネスとメロディアスな要素は研ぎ澄まされた印象だ。従来のファンを納得させながら、新たな高みに到達した貫禄の作風は眩しいかぎり。前作を経て、確実にグルーヴ感が高まり、エネルギッシュなサウンドが全編に漲っている。守りに入るのではなく、攻めの姿勢で作り上げた楽曲群はどれもライヴで力を発揮しそう。しかもソングライティングも練り込まれているので、聴けば聴くほど心に沁み入る。それも、前作に引き続きプロデュースを務めたZEUSSの手腕も大きいに違いない。 荒金 良介