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DISC REVIEW

this iz beautiful brutalizm 2016-2018

古き良きものと新しいもの。凶悪なものと美しいもの。ダルの描き出す世界は、基本的に相反するふたつの要素を融合させることにより成立している。個々が豊富なキャリアを持つメンバーで構成されたダルは、共通するルーツ・ミュージックを下敷きにしながらも、あくまで今この時代に音を出していくことの意味を追求しているのだ。と同時に、彼らがこだわっているのは何も音に対してだけではない。今作で見られる映像表現は、時に映画的論法を使った脈絡をもって描かれる非常にこだわりの強いもの。オリジナル曲たちもさることながら、CRYSTAL CASTLESの「Not In Love」や、KILLING JOKEの「Exit」など、カバーが収録されている点も興味深い。ダルの真髄、ここにあり。 杉江 由紀