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DISC REVIEW

CHEDOARA

6月に新体制となったDIMLIMから届いたのは、12曲入りコンセプト・フル・アルバム。"喜怒哀楽"をもとにした造語"CHEDOARA"をタイトルに掲げ、感情のひとつひとつを掘り下げていった結果、これまで以上に深く、そして激しく進化している。より内省的になった歌詞と、静寂と轟音を巧みに使いこなした音によって紡がれた物語から浮かび上がってくるのは、人間だけが持つ感情の起伏だ。ライヴ映えするだけじゃない、いっそう表現力を高めた彼らの現在を象徴するような、野心と自信に満ち溢れた一作。サブスクリプション全盛期で、アルバム単位で聴かれることの少ない昨今だが、本作はまずTrack.1「EXORDIUM」から順に聴いてほしい。1本の映画を観終わったかのような満足感をもたらすことだろう。 藤谷 千明