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DISC REVIEW

Do or Die

AllSの決断と覚悟。それは、今作にそのまま表されていると言っていいだろう。ここにきて新たな名前を掲げた彼らは"ある種これまでを一部継承したものであり、ある種ここからの未来に向けた新しいもの"を具現化していくことで、いちロック・バンドとしてのアイデンティティをここでより堅牢にすべく再構築しようとしているに違いない。往年のハード・ロックや、ヘヴィ・メタルに対しての愛情と尊敬が端々に溢れるサウンド・アプローチからは、彼らの奏でることの歓びや吠えることの悦楽を感じ取ることもできる。それでいて、単なる回顧主義ではなく現代的なエッセンスを絶妙にブレンドしている手腕もまた面白い。ライヴ・バンドとしてのポテンシャルも高い彼らが、ここから飛躍していくための第一歩がここに在る。 杉江 由紀