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INTERVIEW

AllS

2017.11.14UPDATE

2017年11月号掲載

AllS

メンバー:MAKI(Vo) 沁(Gt)

インタビュアー:杉江 由紀

抑え切れぬ衝動と、湧き上がる野性、そして揺るがぬ本能。もともとはALSDEADとして着実な活動を続けてきていた彼らが、今春より"AllS(読み:オルス)"という名で新たな船出をすることになったのは、自分たちの内に熱く滾る本質的なものを、より明確に表現していくためだったのだという。11月22日にはAllSとして初音源となる1st EP『Do or Die』が発表となり、翌日11月23日にはそのレコ発ライヴとして渋谷GARRET udagawaでの"Under the limelight"が開催されることも決定しているなか、激ロックではなんと2ヶ月にわたって新バンド AllSにフォーカスしていくこととなった。まず、今月はAllSが誕生してくことになった経緯を。さらに、来月は作品『Do or Die』について探っていきたい。

-AllSは今春より活動を開始したそうですが、前身バンドとなるALSDEAD時代の活動も含めると、キャリア自体はそれなりに積んできたことになりますよね。

MAKI:流れとしては、前のバンドで丸7年くらいやったあとに、約1年半の活動休止期間を経て、そこから今年の4月にもとの同じメンバー構成で新たにAllSとしてのスタートを切って現在に至っている、というかたちになります。

-その場合、もちろん名前を変えたということは心機一転をはかりたかったところがあるのだと思います。とはいえ一方で、前身バンド時代から何か引き継いできているものというのもあるのでしょうか。

MAKI:やはり、メンバー自体は4人とも変わらずそのままなので、音楽性の面で言えば根底の部分で変わらないところは確かにあると思いますね。だからこそ、新しいバンド名も以前となんの関連性もないものにすることはしなかったんですよ。つまり、この"AllS"という名前は、ある種これまでを一部継承したものであり、ある種ここからの未来に向けた新しいものでもある、ということなんです。

-では、そもそもなぜこのバンドはここにきてAllSとしての新たな道を進む必要を感じたのか、ということも教えてください。

沁:率直に言うと、まずはバンドとしての活動のフィールドをより拡げたい、という気持ちが前提としては大きくありました。それまでは、いわゆるV系と呼ばれているシーンでずっとやってきていたんですが、やっていくうちに自分らの提示していきたい音楽性が、なかなか通じきらないジレンマみたいなものを、何かと感じるようになっていったといいますかね。結局、1年半ほど活動休止をしていたのは、そこをなんとかしたかったからですし、その間にメンバーみんなでいろいろと考えたときに、まずはここで思い切って活動フィールドを変えて、自分らの持っている本質の部分をもっと音にぶつけていこう、という答えが出てきたんですよ。

-だとすると、作曲や音楽制作のプロセス自体にも何かしらの変化が生まれたりしたわけですか。

沁:作曲方法は変わりました。いや、むしろ変えました。以前は、原曲の作曲者がだいたいのところまで作り込んでしまって、それを各メンバーに渡して仕上げていくという方法が主だったんですよ。でも、AllSになってからは最初から4人全員でスタジオに入って、そこから作曲を始めていくケースがとても多くなりました。

-オーソドックスで王道なスタイルをとられるようになったのですね。

沁:だいぶ古いやり方かもしれないですけど(笑)、でもやっぱりそういう方法の方が"バンドで作っている感"は強くなるんですよ。

MAKI:そういう基本的なやり方がちゃんとできたうえであれば、個人個人で曲作りをしていって、データのやりとりで作曲を進めていくようなスタイルも全然ありなんだとは思うんです。ただ、今のAllSではバンドとしての土台をしっかりさせることで、自分たちの求める曲や音をより追求していきたいと思っているんですよね。

-現在のようなスタンスに変わってから、AllSが現時点にて得たものはなんであると感じていらっしゃいますか。

MAKI:それはきっと......自由な感覚でしょうね。前は曲作りもどこかでジャンル的な"枠"を感じながらしていたところがありましたし、歌詞の世界を作っていくにもそこはどうしても意識してしまっていたところがあったんです。ある意味、ターゲットを絞ったうえでの表現をしていたんですよ。

-無論、狙いを持っての創作も大事ではありますけれどね。

MAKI:たしかに、それがプラスに出るケースは当然あると思います。でも、あまりに狙いすぎて卒なく無難にまとまってしまうのは、アーティストとして最もつまらなくなってしまうパターンだと思いますからね。例えば、僕らの今回の音源『Do or Die』に関して言えば、「Identity Disorder」という曲で女性シンガーの声を入れてあるんですが、おそらく以前の自分たちだったら"V系のシーンでやっている以上、やっぱりもっと、それっぽく、まとめた方がいいのかな?"みたいに考えたりして(苦笑)、多少の躊躇をしていたかもしれないんですよ。そこが今はほんとに自由だし、一切のストッパーを掛けることなく音楽を作れるようになりました。

沁:やりたいことをなんでも好きにやろう! という、思いっきりのよさがバンドの中に生まれたと思います。