DISC REVIEW
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昨年、"Nuclear Blast"のCEOであるMarkus Staigerらが設立した新レーベル"SharpTone Records"に移籍したMISS MAY Iが、その第1弾作品となる6thアルバムを発表した。モダンなメタルコア・サウンドをアルバムごとに進化させてきた彼らだが、今作ではそのベクトルをキッズ向けというよりはメタル玄人に向けた節が非常に色濃く出ている。前作に引き続き、BORN OF OSIRIS、ERRAなどを手掛けるNick Sampsonを演奏パートのプロデューサーに起用しているという点は今回も肝だろう。勢いに傾倒しすぎない展開重視でメリハリのある演奏は、逆にそのパワーを増幅させた感があり、メロディアスな歌と嵐のように吹きすさぶスクリームとの相性は抜群である。聴くたびに新たな発見があるスルメ盤! 今谷 重治