DISC REVIEW
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2014年に人気コンピレーション・シリーズ"Punk Goes Pop"での、大胆なヘヴィ・アレンジのTaylor Swiftカバーが注目を浴びたI PREVAILが、満を持して1stフル・アルバムをリリースした。ゴリゴリのメタルコア・ナンバーだけでなく、楽曲によってはポップ・パンクっぽいキャッチーさや、エモいメロディ、ニューメタル的なグルーヴ感もあり、バンドの器用さがよくわかる。ポップなだけでは終わらない、ヘヴィなだけでは終わらないひと癖ある楽曲が並び、ちょっとジャンルは違うけど、初めてA DAY TO REMEMBERを聴いたときのような不思議な感動があった。Brian BurkheiserとEric Vanlerbergheによるクリーン&シャウト、ツイン・ヴォーカルのバランスの良さも新しい。 山本 真由