DISC REVIEW
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RAMMSTEINのフロントマン、Till LindemannとHYPOCRISY、PAINのPeter Tägtgrenによる新プロジェクトのデビュー・アルバム。Lindemannのヴォーカリストとしての持ち味を最大限に活かしたサウンドはRAMMSTEINにもひけをとらないぐらいに、重厚で深みがありダークで太いサウンドに仕上がっている。これには2009年以来新作を出していないRAMMSTEINのファンも間違いなく満足するだろう。それぐらいに出し惜しみなくすべてが注ぎ込まれた1枚。混迷を極め、様々なタブーをなくした現代において、このアルバムはまさに"Pill(薬)"となるはず。惜しむらくは来日の予定がないこと。リリース後の反応を楽しみにしているようなので、来日を待望するファンは声を大にしてアピールし続けて欲しい。 米沢 彰