DISC REVIEW
-
2008年に18歳という若さで現バンドを本格始動。2014年5月に一時活動を休止していたらしく、彼らにとって復活第1弾になる6曲入りニューEPになる。現時点でも20代前半という年齢になるわけで、音源を聴いて完成度の高さに驚いた。今作はオーストラリアでミックス&マスタリングが行われ、海外のエクストリーム・ミュージックとも互角で闘いたいという気迫を感じる。透明感のある伸びやかなヴォーカルにスクリームも取り入れ、ヘヴィな攻撃性と叙情的なメロディが交差した曲調でライヴ映えしそうな躍動感満載の楽曲が勢揃い。スクラッチ音や鍵盤、ストリングスなどを導入し、ゴージャスでフックの強いアレンジも聴き応え十分だ。とりわけ、楽曲の中枢を担うメロディの訴求力はかなり高いと言えるだろう。 荒金 良介