DISC REVIEW
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PUNKSPRING 2014における熱演が記憶に新しいCHIODOSによる4年ぶりの新作。狂気のスクリームと朗々とした歌唱を使い分ける天才シンガー、Craig Owens(Vo)とDerrick Frost(Dr)が昨年、バンドに復帰し、ファンを狂喜させたが、PUNKSPRINGにおけるファンの熱烈な歓迎ぶりは現ラインナップに対する期待の大きさの表れでもあったのだろう。バンドはそんな期待に応える新作を作り上げた。PUNKSPRINGでも早速披露した「Ole Fishlips Is Dead Now」を含む13曲+日本盤ボーナス・トラック2曲の計15曲を収録。ゴシック・ナンバーや逆に気持ち悪いぐらい爽やかなロック・ナンバーが入り混じるシンフォニックかつカオティックなスクリーモ・サウンドはまさにCHIODOSの真骨頂。アレンジおよび演出はエキセントリックながら曲そのものは極めてポップというところも彼ららしい。スクリーモを進化させた最重要バンド。未経験の若いリスナーはこの機会にぜひ。 山口 智男