DISC REVIEW
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Ozzy Osbourneバンドでの活動により世界的な知名度を得ることになったGUS G.の初ソロ・アルバム。FIREWINDの音楽性とは異なり、本作は基本的には正統派ヘヴィ・メタルが核。疾走曲もあるが、どちらかというとミドル・テンポよりな聴かせる楽曲が多い。超絶技巧のギター・ソロは勿論、彼ならではの変幻自在なギター・プレイが余すことなく収録されている。ハード・プログレの香りも漂わせつつ、スピード感のあるスリリングな展開をみせるインスト楽曲では、Billy Sheehan(MR.BIG)のゲスト参加がうまく作用している。元インギー・バンドでも活躍していたMats LevenやJeff Scott Sotoの参加は様式美リスナーには嬉しいポイントだろう。 藤崎 実