DISC REVIEW
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スウェーデン出身ツイン・ヴォーカル含む5人組、DEAD BY APRILによる3枚目のフル・アルバムが登場。彼らの根底にあるサウンドはIN FLAMESやSOILWORKなどのイエテボリ・モダン・スタイルのメロディック・デス・メタルであるが、そこに初期LINKIN PARK的なラウドロック要素、I SEE STARSなどのエレクトロコアに通じる要素などがミックスされた、ありそうでない非常にオリジナリティの高い音楽性が特徴である。傑作と名高い1stアルバムと比較すると2ndアルバムはラウドロック、モダン・ロック的要素の比率が高くなり、キレイにまとまりすぎている感も否めなかったが、今作ではその点が払拭されへヴィでアグレッシヴな側面が盛り返してきている。またハイ・センスなシンセ・サウンドも大きな武器である彼らだが、今作ではさらにダブステップも導入し、より刺激的なサウンドにグレードアップしている。LOUD PARK 09で1度来たきり来日していない彼らだが、今作リリース後にはぜひ再来日を果たしていただきたい。 ムラオカ