DISC REVIEW
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名古屋初の4人組による1stアルバム。これはエモなのか?グランジなのか?メタルなのか?いや、そのマテリアルの全てと、圧倒的な独自性が突き詰められた超ド級のロックだということは間違いない。多種多様な音楽への探究心と高い知性を感じさせるが、小難しく考えずにただその音に身を委ねてみて欲しい。最初はその多彩さにびっくりするかもしれないが、その根底にはメタルやエモへの深い愛情があることが分かるであろう。複雑でありながら、プログレ的なそれとも違う、聴き手を惑わすことなく、ひたすら気持という巧みに構築されたバックサウンドと、メロディアスなヴォーカルが本当に素晴らしい。激ロック的には特にヘヴィなTrack.6、7が入りやすいが、掻い摘んで聴くより、アルバム全体を通して聴くことに意義がある。 KAORU