DISC REVIEW
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1stアルバム『Collisions』(10年)で日本デビューを果たしているドイツ出身の5人組HIS STATUE FALLS。前作から約2年振りとなる2ndアルバムが到着した。トランシーなシンセが全編に渡って鳴り響き、時折テクノ・ビートも介入するというハイブリッドなメタルコア・サウンドがウリのバンドなのだが、テクノの本場であるドイツ出身のバンドなだけあって、エレクトロの取り入れ方が抜群にうまい。エレクトロを多用しているとはいえチャラさは皆無なので、スクリーモに難色を示す往年のメタル、メタルコア・ファンにもアピールできる作品と言えるだろう。スクリーム・パートの比率が高くて凶悪ではあるが、それと対極と言えるくらいにクリーン・パートのメロディが美しく、サビはいずれもドラマティックに展開。これは相当かっこいいライヴを披露してくれるはず……7月に開催される激ロックTOUR VOL.4を期待して待て! MAY-E