DISC REVIEW
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もともとDecaydanceのバンドの中でもダンス的アプローチの強いサウンドを提示していたCOBRA STARSHIP。メロディはこれまでと変わらずキャッチーなのだが、サード・アルバムとなる本作はパンク・ロックから完全に離脱した完璧なるダンス・ミュージックへと進化。デビュー作からのファンが驚いてしまわないようにとの配慮からダンス・ロックの中にもパンクの要素を意識的に盛り込んでいたそうだし、フロントマンであるGabe (Vo)自ら「COBRA STARSHIPはキッズにダンスを教えるためにある」と語っている通りに、本作こそGabe が本来やりたかった音楽だということなのだろう。なんでも、Gabe は本作の曲を書くために毎晩バーに行っては追い出されるまで騒いでいたそうだ。「You're Not in on the Joke」にはFALL OUT BOYのPete とPatrick が曲作りに参加。リード・トラック「Good Girls Go Bad」には女優のLeighton Meesterがゲスト・ヴォーカルとして参加、ビデオ・クリップにも出演している。一層煌びやかになったCOBRA STARSHIPのサウンド。このグルーヴは、迷わず身を任せるべきだ。 MAY-E