INTERVIEW
COBRA STARSHIP
2010.04.13UPDATE
Member:Ryland Blackinton (Gt) Alex Suarez (Ba)
Interviewer:MAY-E
-サード・アルバム『Hot Mess』がリリースされてから随分と時間が経ちましたが、あなた方にとってどんな意味を持つアルバムになりましたか?
Alex Suarez(以下A):リリースしてからもう6ヶ月が経ったね。リリースしてからツアー三昧だったから、俺達にとって『Hot Mess』がどんな意味を持つアルバムになったかなんて考える暇もないくらいだったよ。今もリリースしたのがまるで昨日のことのように感じるくらいさ。
-ツアー中のファンからのリアクションはいかがですか?
A:最高だよ!
Ryland Blackinton(以下R):うん、本当に良いリアクションをもらってるよ。
-女優のLeighton Meesterを招いたリード曲「Good Girls Go Bad」をはじめ、新たなファン層を獲得できたのではないかと思うのですが、手応えはいかがですか?
A:そうだね。今まで俺達の曲はラジオに流れたことなんてなかったけど、彼女が参加することになって初めてラジオでも流れるようになったんだ。良いきっかけになったと思ってるよ。
-Leightonを招いた経緯は前回のインタビューで詳しく教えて頂きましたが、Gabeのジョークがきっかけだったそうですね。「Good Girls Go Bad」は、Leightonをイメージして作られた曲なのでしょうか?
R:Leighton Meesterが参加することになったのはそのジョークがきっかけだったけれど、この曲のアイデアはGabeがもともと持っていたものなんだよ。
-デビュー・アルバムでは完全なるダンス物ではなくパンクファンが聴くことを意識して作られ、セカンド・アルバムでいよいよ本当にやりたい音楽を盛り込むことが出来たと仰っていたのですが、ではサード・アルバム『Hot Mess』で目指したサウンドは具体的にどのようなものだったのでしょうか?
R:サード・アルバムは、ラジオに乗りそうなよりポップなサウンドを目指していたんだ。パンクという要素は少なくなったかもしれないけれどね。
-最近のロック・シーン、特にワープトツアーのラインアップなどを見ても、エレクトロのダンスビートを取り入れた若手のバンドがたくさんいます。そういうシーンに対して思うことがあれば教えてください。
R:ラジオ・チャートなんかでもエレクトリックな要素を持ったアーティストが増えてきているけど、それは良い傾向だと思うんだ。LA ROUXやLITTLE BOOTSなんかもかっこいいと思うし、きっとTHE BLACK EYED PEASみたいにブレイクするんじゃないかな。ワープトツアーのラインナップはよく分からないんだけど、まぁそいつらは大したことないよ、なんて冗談だけど(笑)
-また、それを“誰もが手軽に曲が作れるようになった時代のせいもあるだろう”と語るバンドもいましたが、あなた方はどう考えていますか?
A:そうだね。デモ作りなんかも、昔と比べてうんと楽になっただろうね。
R:俺たちがバンドを始めた頃なんて、もっと生の音で、音質も悪いものがほとんどだったけれど、今はオートチューンがあれば立派なデモが出来てしまう。手軽に音楽が作れるからって必ずしも良い音楽が生まれることにはならないけれど、何処でも作りやすい環境になったのは確かだね。俺たちもツアー中にラップトップやキーボードで曲作りが出来るようになったし。もちろん、レコーディングの時にはちゃんと楽器でプレイし直すけれどね。Brian Enoっていうミュージシャンも言っていたけれど、音楽は完璧じゃないほうが、より人間らしく聞こえるものだと思うんだ。
A:そう。完璧すぎるよりも、不完全さがあるほうが良いと思うんだよね。
-では、10年後のロック・シーンはどうなっていると思いますか?
R:そうだなぁ。アメリカにはNICKELBACKという大きなバンドがいるけど、NICKELBACKをよりインディっぽくしたようなTHE BRONXってバンドもいる。NICKELBACKのようなメインストリームでのロック、THE BRONXのようなアンダーグラウンドなロック。10年後は、そういう二極化がより進むんじゃないかなぁと思ってるよ。
-WEEZERのRivers CuomoがMTVのインタビューにて“一緒にツアーするバンドを一つ選ぶとすれば、COBRA STARSHIPだ”と答えたそうですね。
R:最初は信じられなかったよ!俺はRivers Cuomoの大ファンだからね。その映像も何度も繰り返し見たくらいさ。いつか実現するといいなぁと思っているよ。