－日本では『Night Shades』が2月にようやく発売になりますが、今回のアルバムの聴きどころを教えて下さい。

うん、今作で一番気に入ってるのは、「Anything For Love」って曲なんだ。俺にとっての聴きどころはそれだな。その曲でArthur Bakerとコラボしたんだ。俺たちみんなArthurの大ファンなんだよね。NEW ORDERのアルバムとかAfrika Bambaataa とか、80年代初期にいろんなダンス・ミュージックを手がけた人で、一緒にできて最高だったよ。

－先行シングルの『You Make Me Feel...』がプラチナムを獲得してますが、PVでRobin WilliamsやJersey Shore(MTVのリアリティー・ドラマ)のシチュエーションが登場してますよね？撮影はどんな感じだったのでしょうか？

あ、それが、Jersey Shoreのシチュエーションは出てないんだ。出てくれてたらもっと面白かったのにね。Jersey Shoreの誰かに似た格好で出てくる人がいるから、まぎらわしかったかな。でも、Robin Williamsがいて、他にもいろんな人がカメオ出演してくれて、撮影はすごく楽しかったよ。これまでのビデオの中でも最高に面白かったと言えるくらいで。

－出演者はどうやって集めたんですか？

出てくれた人の多くはバンドの友達で、RobinはVictoria （Key&Vo）の家族の友達なんだよ。俺たちがサンフランシスコにいるときは会いに来てくれたりして、すごくいい人なんだ。NINJASONIKのメンバーもいて、彼らも友達だし、だから基本的にみんな友達で、近くにいる人に声をかけて、ビデオに出てもらったんだ。

－ファッションに関して、前作までのエモ・ファッションから、今作ではいきなりモッズ風スーツ姿にイメチェンして、ワンゴタンゴで初めて観た時びっくりしたと同時にカッコいいと思ったのですが、そのいきさつは？

俺たちは、なんていうか、ちゃんとした格好ができるようになるまで時間がかかったんだよね。Gave（Vo）も俺も、ファッション界で働いてる女の子と付き合ってるから、その結果、何を着ちゃいけないかのレッスンを受けたんだ（笑）。これまでいろんなところに招待される機会があって、ビッグなパーティーとか、テレビ番組とか、レッドカーペットとか、そういうところに相応しい格好をしなきゃっていうのが分かってきたし、それに、スーツを着てるのって単純に気分がいいしね。

－ライヴに関して、昨年はJustin Bieberの南米ツアーに同行してましたが、いかがでしたか？

あれは一生忘れられない経験になったよ。それまで南米をちゃんとツアーしたことがなかったし、Justinみたいに国際的なビッグ・スターと一緒にツアーしたのも初めてだったから。毎回5万人から8万人くらいの観客の前でプレイしたんだよ。きれいなオリンピック・スタジアムや、巨大なセットとか、とにかくツアーの規模のデカさに圧倒されて、忘れられないツアーだね。

－そんな最中、Justinの隠し子騒動があったりして……こちらに対するご意見は！？

あれって、なんていうか……Justinとバックステージでつるんでると、ほんとにいたずら好きな子で、俺たちにいろんないたずらを仕掛けてきたりするんだけど、普通の17歳と比べても信じられないくらいいい子で、とても世界一金を持ってる17歳だとは思えないくらいなんだ。すごくちゃんとしてるし、浮ついたところもないから、その騒動を聞いたときは余計に面白かったよ。笑えたし、馬鹿げてると思った。

－まだ17歳のJustinから教わったこと、教えてあげたことなんてありますか？

俺が教えてあげられたことなんて1つもないと思うよ（笑）。でも、Justinから学べることは誰にでもあると思うんだ。つまり、金が全てじゃないんだっていう。自分の生き方やモチベーションが金に左右されるようじゃだめなんだ。Justineがあんなにしっかりした若者だっていう事実から、それが学べると思うんだよね。もし俺があんなに金を持ってたら、あんなにしっかりした人間になれてたかどうか疑問だよ。俺は多分いい加減な人間になってると思う。だからJustinはその意味でいいモデルなんだ。

－前回の来日の思い出や面白かったエピソードなど教えてください。

そうだな、ショウがいつも最高なのは別にすると、覚えてるのはやっぱり食べ物だね。あ、あと前回はでんでんタウンで遊んでたんだ。ゲームがたくさんあるところで、分かる？　そこで新しいビデオ・ゲームをみつけてどうしてもやってみたかったんだけど、説明が全部日本語だったから、どうやってやればいいのか全く分からなかったんだ。だから今度は日本語が分かる人と一緒に行って、ゲームをたくさんやりたいんだよ。だって日本には最高のゲームがたくさんあって、ファイナル・ファンタジーだってアメリカより全然先に出てるし。だから次回はもっとゲームをやりたい。それと、スタジオジブリね！