DISC REVIEW
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「ARISE」「CHAOS.A.D」「ROOTS」など伝説的な作品を残したSEPULTURA黄金期の中心人物であったカヴァレラ兄弟は96年の「ROOTS」発表後、血が繋がっているにもかかわらずマネージメントの問題などでこじれにこじれ、イゴ-ル(Dr)は新ボーカリスト、デリック・グリーンの加入でSEPULTURAの新体制を築き、マックス(Vo & Gu)は自身のバンドSOULFLYを結成とそれぞれ別々の道を歩いていくこととなった。12年という長い月日は、彼らのリユニオンという希望を諦めさせるには十分な年月であったが、06年、イゴールがまさかのSEPULTURA脱退、そしてカヴァレラの共謀と名づけられたカヴァレラ兄弟によるCAVALERA CONSPIRACYの始動というニュースはSEPULTURA、SOULFLYのファンだけでなく多くのへヴィミュージックフリークが狂喜乱舞することとなり、そしてこの「The Wait Is Over」のリリースと相成った。初期SEPULTURAサウンドやSOULFLYの06年発表の「Dark Ages」の影響も垣間見れるメタルサウンドを提示してきたCAVALERA CONSPIRACY。特に目新しいサウンドではないかもしれないがカヴァレラ兄弟が共に作ったということが最も重要なのだ。カヴァレラ兄弟が共に戦う勇姿をぜひここ日本でも見てみたいものだ。(ムラオカ)