MENU s

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

LOW IQ 01

2017.05.19UPDATE

2017年05月号掲載

LOW IQ 01

インタビュアー:荒金 良介

LOW IQ 01の約3年ぶりになる7thアルバム『Stories Noticed』は、細美武士(the HIATUS/MONOEYES)、TOSHI-LOW(BRAHMAN/OAU)、Tokyo Tanaka(MAN WITH A MISSION)を筆頭に、数多くのミュージシャンを迎えた賑々しい作風になっている。2015年11月に開催されたBRAHMANの20周年イベント"尽未来祭"にて、伝説のSUPER STUPIDがライヴを行ったことが今作にも影響を与えているようで、よりオープン・マインドになった01節が炸裂していると言っていい。荒ぶるパンク衝動と、培ってきたキャリアが成せるミクスチャー・サウンドが見事に融合した会心作となった。ソロ史上、最もヘヴィなサウンドに仕上がった今作について、LOW IQ 01に直撃!

-前作『Yes,LOW IQ 01』(2014年リリースの6thアルバム)から約3年ぶりのフル・アルバムになります。この3年はどんな期間でした?

いろいろあった3年間だったかな。いい経験をさせてもらいました。歳を重ねると、人だけじゃなく、いろんな出会いが少なくなっていくけど、俺は出会いや、多くの体験ができたぶん、少し成長させてもらったと思う。

-具体例を挙げられます?

どうせ3人組の話を聞きたいんでしょ? 知ってるんだよっ!

-ははははは。汲んでいただいて、すいません。

それもでかかったかな。いままで避けてきたことをやったからね。前作のアルバム名どおり、何でも"イエス!"と言えるようになった3年間かもしれない。それが音に繋がってたり、今回の歌詞や音色にも反映されているんじゃないかな。良いのか悪いのかわからないけど、どんどんオープンになってる。ひと言で言うと、飾らなくていいのかなと。"イエス!"と言うと、いろんなことが始まるから。"ノー!"と言うと、閉ざしちゃうでしょ? もちろん何でもアリじゃないよ。緩くはなってないけどね。

-あの3人組......SUPER STUPIDを90年代に観ていた者としても、"尽未来祭"で再びライヴを観たときは信じられないくらいの衝撃でした。

まさかだもんね。

-あれはTOSHI-LOWさんに焚きつけられて?

まぁ、そこまで愛情があるんだなと。俺、何回も断ったんだよ。半年ぐらい断り続けたんだけど、最後の一手がすごかった。そこで愛情を感じたから、やらないと始まらない、止まったままじゃ良くないなと。もう、あのメンバー(大高ジャッキー、現COKEHEAD HIPSTERS佐藤 浩)が集まった事実に尽きますよね。ある意味、だまし討ちだったんだけど。でも、そこまでして会わせたかったのかなと。それが最後の一手になった。ま、それは過去の話だから、次に行こうよ!

-いや、01さんが今作に繋がってると言うので、気になるじゃないですか(笑)。

それも変化のきっかけですね。そこに関しては頑なだったから。だから、あれ以降はフットワークも軽くなりましたよ。何でもチャレンジしてみようかなって。自分からいろいろといけるようになった。

-それはいいことですよね。

変な話さ、もうこの歳になって、僕人見知りなんですと言って、話掛けられるのを待っててもしょうがないから。人見知りですと言った時点で、前に進まないのと一緒でね。僕ね、何事も気づくのが遅いんです(笑)。要するに自分から動くってことよ。積極的になれたかな。

-去年、自主レーベル"MASTER OF MUSIC RECORDS"を立ち上げたのも、今話してもらったことにも繋がりますか?

うん、レコード会社に任せきりではなく、自分からできることをやろうと。誰かのせいにしちゃいけないなと。自分からどんどん動こうと思って、レーベルを立ち上げたんだよね。

-そうなると、音楽と向き合う姿勢も変わりました?

昔は、ミュージシャンは音楽だけやればいいという感じだったけど。自分からオファーをしたり、自分でいろんなイベントを企画するというのも音楽の一環なのかなと。その考えはよりでかくなりました。

-今の若いバンドは自分たちの知名度をどう広めていくのか、すごく考えてますからね。

いろんな宣伝の仕方があるしね。雑誌なのか、SNSなのか......それもDIYだから。企画、制作もできて、ミュージシャンって感じだもんね。まぁ、よくここまでやって来れたなと思うけど......長く現場にいられるのは音楽に対する情熱が変わらないからだろうね。ほんとはこの歳になると落ち着くんだろうけど、僕にはその傾向がないみたいで。

-今作も全然落ち着いてないですよね(笑)。

いい意味でね。前作ミニ・アルバム『THE BOP』(2016年リリース)はLOW IQ 01 & MIGHTY BEAT MAKERS名義で出して、あの編成でたまにライヴもやってたから、メンバーが忙しいのはわかっていたけどミニ・アルバムならいけるかと。それと同時進行で、今回のアルバムの構想はあったんですよ。

-今回はどんなアルバム像を描いてました?

トリッキーなことはやらないようにしようと。昔の俺は次の展開を読まれないようにしていたけど、自分に無理して反抗しなくてもいいのかなと思ったんですよ。トリッキーなものも好きだけど、今はライヴ・モードなんだよね。ライヴで盛り上がるようなナンバーばかりだから。しっとり聴くんじゃなく、思いっきり暴れてもらおうと。

-ライヴ感を意識したのは初めて?

うん、LOW IQ 01史上一番激しいからね。あと、すごくまとまり感も出たんじゃないかな。いままでもいろんなジャンルを取り上げていたし、自分ではミクスチャーだと思ってやっていたけど、今回はパンク・ロックなLOW IQ 01が出たかなと。ギュッと絞れたから、ヘヴィでありながら、まとまりのある作品に聴こえると思う。

-ソロでキャリアを重ねたからこそ、01さんのルーツにあるパンク・ロックを堂々と鳴らしても、自分らしく聴かせられると?

周りから原点回帰と言われることもあるけど、それだけじゃなく、僕のソロ18年のキャリアも足せたなと。新しい原点回帰......なんじゃそりゃ(笑)。両面あるんじゃないかな。90年代の経験と今の経験が同居できました。

-曲作りもスムーズに進みました?

そうだね。ものを作るときは頭を捻ることも大事だけど、今回はあえて悩まないようにして作りました。考え方はロックンロールと同じですよ、3コードで勝負する! みたいな。ソロをやり始めたころは、"俺は俺"みたいな感じだったけど、今は同世代と一緒にやれてることも幸せですからね。