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INTERVIEW

D'ERLANGER

2017.05.03UPDATE

2017年05月号掲載

D'ERLANGER

メンバー:Tetsu(Dr)

インタビュアー:杉江 由紀

再結成から、早10年。鋭い攻めの姿勢を崩すことなく進み続けてきたD'ERLANGERが、ここにきて発表することになった『J'aime La Vie』は、彼らにとって約2年ぶりにして8枚目のオリジナル・アルバムとなるそうだ。円熟したロック・バンドとしての風格はもちろんのこと、いまもって刺々しく刺激的なアプローチが作品の中で繰り出されていく様までが具現化されたこの音は、D'ERLANGERにとってのアイデンティティそのものだとも言えるだろう。このたびは、バンドの音を根底から支え続けてきているドラマー Tetsuが、今作とD'ERLANGERについて率直な想いを語ってくれた。7月まで続く"J'aime La Vie TOUR 2017"でも、ぜひ彼らの雄姿を拝みたいものだ。

-今作『J'aime La Vie』を制作していく際に、Tetsuさんがドラマーの見地からサウンドメイキング面で実現したいと思われていたのはどんなことでしたか。

ウチは行き当たりばったりなところがあるバンドなので(笑)、あまり細かいことは考えていなかったですね。何か狙いやコンセプトを定めるというよりは、前作(2015年リリースのアルバム『Spectacular Nite -狂おしい夜について-』)を出してからここまで2年くらいの間にライヴやツアーを通して感じてきたことや、それを経ての"D'ERLANGERの今"を、そのままレコーディングできればいいかなと思っていました。

-再結成から10年を経てのD'ERLANGERの今、ですか......その言葉が持つ確かな重みは、『J'aime La Vie』の高い完成度にも繋がっていそうですね。

気づけばあっという間の10年、ではありましたけどね。世の中的にはアルバムを出さないとなかなかツアーができないという風潮がありますけど、ウチらの場合はリリースのあるなしに関わらず、年に3回くらいコンスタントにツアーをやっていますから、そういうなかで培ってきたバンド力というものを今回のアルバムに活かせたところはあるのかなと。自分の場合は20歳のときにD'ERLANGERでデビューして、今48歳になりましたので、アマチュアだったときの期間も含めると相当長い音楽歴を辿ってきたことになるんですよ。それだけやっていたら、さすがにいろいろと身につくのが自然なわけです。

-となると、ドラム歴自体は30年以上ということになりますか。

よくもまぁ飽きずにやっていますよね(笑)。D'ERLANGERが再結成する前にはCRAZEというバンドで10年活動していたこともありましたし、ここまでの様々な体験や、いろいろな人たちとの関わり合いをしてきたことで、音楽とかバンドがやれていることに対してのありがたみを感じる気持ちは、年々強くなってきている気がします。それと同時に、どんどん刺激的な若手が出てくるなかで"負けねーぞ!"って思ったりすることもよくあるんですよ(笑)。

-D'ERLANGERほどの貫録、Tetsuさんほどのキャリアを持っていても、若手に対してそんなギラギラした感情をお持ちになるものなのですね。

そりゃあ、ありますよ! 逆に、自分が20代のころは年上の人たちに対して"オッサン、引っ込んでろよ"と思っていた時期もありましたけど(苦笑)、今こうして自分が48歳になってみると、"オッサンにはオッサンならではの、ベテランにしか出せない醍醐味っていうものがあるんだぜ"(笑)とも思うわけで。まさに『J'aime La Vie』は、そんな自分たちの今が詰まったアルバムなんです。しかも、ある意味でいうと20代のときに出した『LA VIE EN ROSE』(1989年リリースの1stアルバム)のときと変わっていないところもあって、作品を仕上げていくうえでの"挑戦し続けていきたい"という姿勢そのものはあのころとまったく同じでしたね。

-そんな『J'aime La Vie』において、ドラムの音がひと際の存在感を持って響いている楽曲が「バライロノセカイ-Le monde de la rose-」(Track.5)です。イントロ部分のフレーズからして、聴く者と耳を惹きつけるような音になっていて素敵です。

実はあのイントロは最初からあったものではなくて、曲全体のバランスを考えたときに、あとから"こういうものがあった方がいいかな"とつけたものだったんですよ。これだけの曲数もあるわけだから、なかにはドラムから始まる曲があってもいいだろうなとも思ったんですよね。曲に対してドラムでの色づけを考えていくって、やっぱり楽しかったです(笑)。