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激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

MUCC

2017.03.16UPDATE

2017年03月号掲載

MUCC

メンバー:ミヤ(Gt)

インタビュアー:杉江 由紀

-今や入手不可能な楽曲まで装いも新たに聴けるだなんて、ベストだからこそのレア感があって素敵です。

俺自身は、他のアーティストのベスト盤とかってあんまり買ったりしないんですけどね。でも、意外とべスト盤って求められているんだなと感じてます。みんな、出すって言うと喜んでくれるんですよ。"最近になってMUCCのことを知ったんで、ベストとかあると嬉しいです"みたいなことを言われたりすることもあるし。これまでだと"10年前までのならあるんだけど......"と答えるしかなかったので(苦笑)、ようやくこれで"ベストだったらこれがありますよ"って言えます(笑)。

-個人的には、DISC-2の曲並びにもかなり痺れますけれどね。「ブレア・ラビット」(Track.2)などはまさに隠れた名曲だと思いますし。

DISC-2の方は、いわゆるレア曲が多く入っている感じなのかな。それこそ、「ブレア・ラビット」とか「風と太陽」(Track.1)はライヴDVDの特典CDにのみ収録されていた曲たちだし(※「風と太陽」は2012年リリースの『- MUCC 15th Anniversary year Live -「MUCC vs ムック vs MUCC」不完全盤「死生」』収録、「ブレア・ラビット」は2012年リリースの『- MUCC 15th Anniversary year Live -「MUCC vs ムック vs MUCC」不完全盤「密室」』収録)。聴きたくても簡単に聴けない状態の曲たちだっただけに、これも今回のベストには必ず入れておきたかったんですよ。それ以外も、こっちの方はある意味極端な曲ばっかりになってますね。基本的にはしっとりめの曲が多いけど、「Mr. Liar」(Track.5)とか「G.G.」(Track.6)とか「睡蓮」(Track.10)みたいにライヴでよくやっている曲も入っているし。最近のライヴに来てくれている人がこのベストを聴いたら、"あぁ、この時期の曲だったのか"ということがわかるでしょうね。

-なお、今作については5,000枚限定販売の『BEST OF MUCC Ⅱ & カップリング・ベスト Ⅱ』のDISC-4が"REMIX OF MUCC"になっているのも非常に興味深い点です。MUCCの場合、もともとシングルのカップリングとしてリミックス曲を入れるケースは幾度もありましたが、それが1枚のかたちにまとまるのはことさらに面白いですね。

まだバンド・サウンドだけでやっていたころは、リスナーとして捉えるとバンドものについてくるリミックスって俺はそんなに好きじゃなかったんですよ。"原曲とコードが違いすぎるでしょ!"とか、妙にミュージシャン目線で考えていたところがあったんでしょうね(笑)。ただ、後々自分でDJをやるようになってからはリミックスの面白さがわかってきたんですよ。L'Arc~en~Cielのyukihiroさん(Dr)が、L'Arc~en~Cielのリミックス・アルバム(2000年リリースの『ectomorphed works』)を出していて、そういうのもDJとしてプレイするときにすごく使いやすいんです。その延長線上みたいな感じで、たまにネタとして自分たちの曲をかけるときにもMUCCのリミックスがあったら便利だろうな、というところから最初はスタートして。例えば、激ロックのDJパーティーとかでMUCCがかかるときなんかも、リミックスしてあるものをかけた方がMUCCのことを知らない人でも盛り上がれたりするわけですよ。

-なんでも、このリミックス盤にはまさに"激ロック"がきっかけで生まれたトラックも収録されているそうではないですか。

そうそう。激ロックからの繋がりで、今回は「Libra -TeddyLoid RMX (Dirty Ver.)-」(Track.10)と「ハイデ -TeddyLoid Remix-」(Track.11)が"REMIX OF MUCC"に入ることになりました。TeddyLoidっていうのは今すごい売れっ子の若手DJ、リミキサーで、いろんなバンドのリミックスもやっているし、ダンス・ミュージックの世界でも注目されている人で、激ロックで対談もさせてもらったりしたこともあったので頼んでみたんです(※TeddyLoidがラウドロック・アーティストのリミックスを手掛け、そのアーティストと対談を行う激ロック掲載の特別企画"TeddyLoid presents DANCE × ROCK CHRONICLE"第3弾にて2015年にコラボが実現している)。

-TeddyLoid氏の作る音の特徴とは、ミヤさんからするとおおよそどんなところにあると思います?

まず、とてもわかりやすいんですよ。今の日本だったらEDMとか、トロピカル・ハウスっていうものが流行っていたりするんですけど、「ハイデ」(2016年6月リリースのシングル表題曲)なんかはもともとそういう界隈で流行っている手法をバンドの音に置き換えて作った曲だったので、ある意味リミックスしたときには"こうなるべくしてこうなった"ところがあるんですね。だから、俺からすると彼にリミックスをしてもらうことで、自分の持っていた元ネタのかたちに還元されてきたような感じがしました。MUCCのことを知らない人でも、まずはEDMとして受け入れられるような面白い音になっているんじゃないかと思います。

-と同時に、いくらリズムに大胆なアレンジが加えられようが、たとえコード感に多少の異なる響きが加わろうが、MUCCの楽曲というのはメロディの根幹が非常に頑丈な作りになっているため、曲としての存在感がリミックスによってボヤけてしまうことはない、というのもさすがだなと感じるところです。

あぁ、それはあるかもしれない。メロディがしっかりしている、というのはMUCCらしさのひとつだとは思います。ただ、それだけにリミックスがしにくい曲も結構多いんですよ(笑)。そういう意味でも、TeddyLoidみたいにもともとの曲に備わっている元ネタをすぐに理解してくれる人にリミックスを頼んだ方が、話は早いんです。会話で細かくやりとりしなくても、音のやりとりだけでだいたいは事足りますよね。それは今回、「Mr. Liar -JaQwa Remix-」(Track.8)もそうだったな。