MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

GOOD4NOTHING

2016.10.12UPDATE

2016年10月号掲載

GOOD4NOTHING

Member:U-TAN(Vo/Gt)

Interviewer:荒金 良介

-前シングル『DAY』(2016年7月リリース)のレコ発ツアーで過去作(2001年リリースの1stアルバム『GOOD 4 NOTHING』、2007年リリースの4thアルバム『Kiss The World』、2008年リリースの5thアルバム『Swallowing Aliens』)を再現するライヴを東名阪で行いましたが、振り返ってみていかがですか?

ほんとに想像を超えてましたね。お客さんのパワーというか、"待ってました!"って期待してくれてる感じがいつものライヴと違いました。後ろの方には、仕事帰りに久々に観に来てくれたような人もいて、キラキラした目で観てくれてましたからね。すごくいい空間でした。

-GOOD4NOTHINGが昔のアルバムを再現するなら、久々にライヴハウスへ行ってみよう、という人もいたんでしょうね。

そうですね。自分たち的には過去作を再現して、シングルに入ってる新曲もやれたので、その流れも良かったなと。あと、勉強になりました。SUNE(Dr)と今まで一度も合わせたことがない曲もありましたからね。なんか、改めてSUNEとのGOOD4NOTHINGは確立されてるなと思いました。

-U-TANはどの公演が一番印象に残ってます?

やっぱり1stアルバム『GOOD 4 NOTHING』の日(※8月4日開催の心斎橋Pangea公演)ですかね。"さすがにその曲知らんわ"って人もいましたけど。

-2001年リリースですからね。客層は完全に入れ替わっていると思いますが。

でも意外と若い子もいたし、この日のために聴き返した人もいたみたいで。1stアルバムはリリースから1年前ぐらいに録ったデモ音源も半分くらい入ってますからね。当時のことを思い出しました。あのころと比べて、変わってないと言えば変わってないけど――当時は目の前のことしか考えてなかったですけど、今は1本1本のライヴを噛み締めてやっているので。その中でSHACHI、STOMPIN' BIRD、HAWAIIAN6とか仲間もできたし。KAWAJIN(※2009年脱退)からSUNEにドラムがメンバー・チェンジしたことも、それまではKAWAJINとずっと一緒にバンドができると思ってましたからね。そういう現実もあるんやなって。

-そういう変化を受け入れながら、音楽や楽曲に対する姿勢も変わってきた部分はありますか?

なるべく、そのときの感情を入れようと思ってます。

-特に歌詞は、誰にでも当てはまる内容が多いですね。

結構、自分たちのケツを叩くような歌詞は多いかもしれない。自分たちが演奏しているんだけど、GOOD4NOTHINGに励まされてるような感覚もあるんですよ。それで聴いてくれた人にとっても励まされる材料になればいいなと。あと、ライヴで僕らが歌ってる姿を観て、何かを感じてもらえたらいいですね。歌い方や叫び方とか――僕らは英語詞やから、言葉で感じ取ることは難しいかもしれないけど。表情から伝わってくる感情の込め方とかを観てもらえたら、その曲のメロディや歌詞がグッと入ってくると思うんですよ。

-なるほど。そして、今作『NIGHT』は前シングル『DAY』との連動作になりますが、やはり"NIGHT"という言葉からイメージを広げたんですか?

そうですね。僕らのアルバムに入ってるような、切ないマイナー調の曲を入れたというイメージです。「LOVE SAVES ALL」(Track.1)は『KIDS AT PLAY』(2015年リリースの10thアルバム)のときにはすでにあった曲なんですよ。だから、この曲は今回の『NIGHT』に入れようと思って作ってないんですよね。もう1曲の「FIGHTING ME」(Track.2)は今作のコンセプトに沿って作りました。

愛ゆえに怒るとか、愛ゆえに叱る、そういう愛の形もあると思うんですよ

-当時、『KIDS AT PLAY』に「LOVE SAVES ALL」を収録しなかったのはなぜですか?

他にも5、6曲収録できない楽曲があったんですよ。まぁ、『KIDS AT PLAY』の雰囲気ではなかったんでしょうね。「LOVE SAVES ALL」は曲調が『NIGHT』の切ないイメージと合ったのかなと。

-まず、"LOVE SAVES ALL"という曲名を見て、少しビックリしたんですよね。GOOD4NOTHINGはこれまで出した音源の中で"LOVE"という言葉を使った曲名がほとんどなくて。唯一、1stアルバムのボーナス・トラックの「LOVE FOR YOU」に使われているくらい。この曲はどういう背景から生まれてきたんですか?

異性を好きになる気持ちも愛だけど。例えば愛ゆえに怒るとか、愛ゆえに叱る、そういう愛の形もあると思うんですよ。みんながそういう気持ちを持てば、争いもなくなるんじゃないかと思って。僕らの父ちゃん世代が残してくれた今の時代......それを今度は僕らが次の世代に伝えていかなあかんなと。自分の子供も大きくなってきて、会話ができるようになったから、そういうことを強く思うようになりましたね。近所の子が危ないことしていたら、怒ってあげることは愛やと思うし。"ここでボール遊びしたらダメ!"と言うのも愛やなって。