HEAD PHONES PRESIDENT | 激ロック インタビュー 


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HEAD PHONES PRESIDENT | 激ロック インタビュー

HEAD PHONES PRESIDENT:Hiro (Gt)/Mar (Gt) /Batch(Dr)

インタビュアー : ムラオカ

HEAD PHONES PRESIDENT Official-Site

HEAD PHONES PRESIDENT

-IN THIS MOMENTのジャパンツアーですが大阪、名古屋と回って今のところバンドの調子はいかがですか?

Mar(以下M):ずっとツアーも回ってきているし、久しぶりにIN THIS MOMENTと一緒にやるので楽しんでますね。ライヴも凄く順調です。

Batch(以下B):疲れはたまってきていますけれど、良い感じで大阪、名古屋とやれていますね。

Hiro(以下H):三日目と言うことなんですが、意外と思ったよりも疲れも無く、今日一番激しいパフォーマンスをしようと考えています(笑)。

-加入してからそれほど経っていませんよね?

B:そうですね。でもサポートもすでに長かったので。

-正式メンバーになってからどれくらい経つのですか?

2月からですから4ヶ月ほどですね。

-僕自身がライヴを見るのは2007年12月の名古屋Apollo Theater以来なのですが、2日間拝見させていただいて一番強く感じたことは、すごくヘヴィでメタリックになったなということです。もちろんメタリックでヘヴィなだけでなく「静」のパートは今まで通り存在しているのを前提にしての話ですが。

M:特にこうしよう、ああしようというような意識的なものは無かったのですが、実際オレは結構曲を作る前にANZAと話をする時間を設けているんですね。ANZAがどんなものを求めているのかなということを知りたいし、作っていく方向が違ってしまってもしょうがないし、その中で色々話していくうちに激しめな感じで行こうかと。今回はガツンと来るリフを弾きたいなというようなことがタイミング的にあって徐々にそういう方向に向かっているのかなというのもありますね。実際に曲を提示して最後にアレンジするのは全員でやるので、そこでメンバー自身の良いところを出しつつメタリック感っていうものも出てきたのかなっていうのは感じますね。

-僕が感じたのはANZAさんのヴォーカリストとしての成長が、バンドの音楽性の幅をさらに広げていったのではないかと思いました。初期のアルバムやライヴではシャウトやスクリームする部分にどうしても重たいサウンドに負けてしまう部分も感じていたのですが、それが昨日、一昨日のライヴを見たときに楽器隊のヘヴィなパートに比べても全く埋もれない強さを感じました。そういったANZAさんの成長に合わせてサウンドの幅を広げていったのではないかと感じたのですが。

M:個人的には意識したことは無いですね。とにかくその時にできるバンドとしてのベストなサウンド、ベストな曲というのを意識しているだけなので特にそういうことを意識したことは無いですね。

-ヴォーカリストと楽器隊のそういった兼ね合いというものはあまり意識していない?

M:まるっきり考えていない訳ではないですけど、まずはやりたいものを皆に提示してそのフィード・バックでまたアレンジしていく、その中でANZAがなにかを感じ取ってまた別の方向にステップ・アップしていく、そんな感じです。

-また今までのライヴで感じていたのはHPPって内側に、つまり自分たちの内面に、内に内に向かっていく自分たちの世界に没頭するスタイルだなと。KORNの初期やNIRVANAなどと近い方向性にも感じていたのですが、最近のHPPは少しずつですが観客とのコミュニケーションをとり始めたように感じました。意識してかは分かりませんが、あなたがたにこのような変化をもたらせたことにきっかけはありますか?

M:そうですね。物凄いコミュニケーションを取りたいってのは思っていないんですが、LOUDPARK出演の頃から、結構来てくれるお客さんも変わってきているんですよね。初期のファンってじっくり世界に浸って最後まで聴きたいと思っている方が多いんですが、最近はノリの良い曲が出来たっていうことももちろんあるのですが、アルバムを出したりツアーをしていくうちに凄いお客さんものってくれるようになってきたんですね。前回のIN THIS MOMENTとのツアーの頃からお客さんを煽るようにやってみようかなと思って実際にやってみたら、物凄い食い付いてきてくれて、その時に「そういう一体感が欲しかったです」っていう意見も直接ファンから聞いたり、メッセージを貰ったりということがあって、ライヴなんだし一体感みたいなものが欲しい瞬間もあるんだなということを感じたんですね。なので、ファンの人はもちろん、これから先ファンになってくれる人ともコミュニケーションを取っていきたいし、その時に自分達がやれるコミュニケーションの取り方をやってみようかなと思ってますね。そういうチャンスがあれば煽ったりはするけど、そうじゃない部分も持っているバンドだから、その差を出すことでバンドとしてのコントラストを出せているんじゃないかなと思っています。

-明らかにコントラストは出ていると思いますよ。HPPのライヴで感じることは突き放されてまた少し近づいてきて、人間の元々持っている心理を自分の内側から強引に引っ張り出されるような感覚を味わえます。依然のライヴは突き放されたっきりで、それに対して受けて側はどこまで追っていけるかという心理だったんですけど、一昨日、昨日のライヴでは突き放されるだけではなく、そこに一瞬ではあるんですがそっと手を差し伸べられる感覚を持てました。そして近づいて来たらまた突き放されるといった感じですね。こういう感覚は他のバンドのライヴではあまり味わうことが無いですよ。

M:自分達でもそれは思いますね。他のバンドさんとは少し違う感覚なんだとは。。。もちろんそれが良い悪いと言う意味では全くなくて。自分達のバンドとしてプレイする、表現するという場を与えられた場合は他のバンドと同じことは出来ないということがみんな分っているし、それは自分達のやることじゃないってことも見えているので。
あと、逆に煽りすぎちゃうとこっちが飲まれる場合もあるのでそういう時はあまり良いライヴにはならないですね。

-そこら辺の微妙なさじ加減が肝になっているのかもしれませんね。

M:ノリが良すぎるのも怖いっていうのもありますね(笑)。

-以前、オーストラリアにもツアーで行かれましたよね?海外のライヴではじっと黙って見るというのが風習的には無いのではないかと思うのですが、海外でのあなたがたのライヴでは観客はどういったリアクションをするのでしょうか?

M:とにかく一曲、一曲に対するリアクションが凄いですね。日本でやると僕達のライヴは音が切れないので、拍手しても大丈夫なのかなというような反応なのですが、海外のファンはそういうことは全く気にしないで、一曲終わったら、「ワァーー」って拍手して盛り上がるって感じですね。

-HPPは曲と曲との間を大事にしていますよね?
海外のファンはノリは良いけれど、そういう静の部分に関しては若干伝わりきれないのではないでしょうか?

H:海外の人と日本人の差というのは実際にあると思いますね。ただ海外に行ってしまえば、完璧にそういうノリだからしょうがないなと思えるのですが、昨日の名古屋のライヴに関してはお客さんにも言われたんですね。(※マナーの悪い客がいたことに対して)ライヴは生ものだからそれはそれでしょうがない。でも僕達としては黙らせるところは黙ってもらえるよう世界観を大事にプレイをしています。昨日名古屋のライヴで騒いでいた人もいましたがいつの間にか静かになっていたじゃないですか?オーストラリアもそうだし、台湾のオーディエンスとかも凄い元気のいいやつらばっかりなんだけど、バンドの世界観は大事にしています。

-観客側からすると、黙らされているというより、ライヴ全体の雰囲気が「これは静かに見なければいけないものだな。」と自然に感じ取ることが出来るライヴだと思います。

H:意外とどんな国でも騒ぐところでは賑やかになったりするけど、基本的なところはあまり変わらないかなって感じますね。うちらの音ってどこ行っても同じような感じで受け入れてくれるんだなと感じましたね。
LOUDPARKの時もたくさん観客がいたけど、静かなところはみんなシーンと静まり返っていて、何万人って人が静かにライヴを見てるのは可笑しかったですね。

-凄いですよね。
普通のバンドでしたら曲間にどこまで大きい歓声が起きるかが受け入れられているかのバロメーターじゃないですか?あなたがたの場合逆ですよね?どこまでその空間を静寂にするかが、観客の集中を自分達に向けることが出来ているかのバロメーターなんじゃないですか?

B:ドン引きしているだけかもしれませんけど(笑)。

-HPPの音楽性、特にライヴを体験すると、独特の世界観にメチャメチャのめり込むか、受け入れられないか、どちらかの選択を迫ってくるように感じます。毒にも薬にもならないようなコンビニ感覚な音楽が世の中に蔓延する中、稀有な存在なのではないかなと思います。

H:昔は結構そういう独特の世界観を持つ雰囲気モノのバンドっていたんですよね。

B:同じ頃にやっていたバンドっていつの間にかほとんどいなくなってしまいましたね。

-HPPって刹那的な雰囲気があるバンドなので正直ここまで続いていることに驚いています。こういう雰囲気を持っているバンドって余り長く続いたためしがないと思うんですよね。HPPみたいなサウンドを長く続かせることって難しいと思うんですよね?モチベーションを保つことは難しくないですか?

M:やり始めた頃とまるっきり一緒かというとオレ自身はそうじゃないとは思うんですけど、やり続けて積み重ねていく中でいろんな衝動が生まれてくるし、初期衝動だけでなく、それとはまた別の新しい気持ちが生活していく中、ライヴをやっていく中でどんどん出てくるから、そういう新しい衝動に駆られていますね。根本的にはネガティヴな部分というのが一番大きいのかなと思うんですけど。ハッピーな気持ちではやってないですね。もちろん演奏するのは勿論楽しいですよ。お客さんの前でプレイして良い曲聴かせてという面では凄く楽しいですけど。

-なるほど。
ここまでストイックなサウンドを作っていると作曲中に深く入りすぎて抜け出せなくなったり苦しくなったりすることはありませんか?

M:自分で作っていてこれ聴きたくないなと思うことはあります。あるけど聴けないならその時は聴かないで違う曲を作るとか、一回休憩してリフレッシュしてからまた作ってみるとか、それでもできない時は他のメンバーに投げちゃうとか、今こういう感じで曲があるんだけど、中途半端なんだけどここまではできてるよって感じで渡しますね。

-基本的な質問ですが、作曲は基本的にどなたがやるのですか?

H:全員でやってます。

-誰かがベーシックなものを誰かが持ち寄る感じですか?

M:ベーシックなものをみんなで持ち寄って、みんなで聴いてこれはいいね、やってみようかって感じで覚えてスタジオに入ってみてそこから創り上げている感じです。

-最近海外での評価が上がってきているという話をよく耳にしますが、海外ではどのような評価のされ方なのでしょうか?

M:どんな評価のされ方をされているかは分からないですけど、海外からのライヴのオファーや良い話などを数多く貰える様になって来ているので素直に嬉しく思っています。初めていく場所でも凄くHPPの事を知ってくれている人が多かったりするしそう言う意味でも評価はされだしているのかなとは思っています。

-例えば日本の文化とかそこら辺と絡めて、最近の日本バンドで日本のカルチャーとリンクされて評価されていることも多いと思うのですね。日本固有のサウンドを奏でるバンドというような形で評価されているのかどうなのかなと、ふと思ったのですが。

M:俺らは最初海外でやり始めた頃は、今みたいにDir en greyが受け入れられたりとかの全然前だったし、アウエイって言えばかなりのアウエイだったんですけど、でも実際何度も海外に足を運ぶうちに、名前を知ってもらえているようになったし、ファンによっては全日程来てくれたりとか、一年ぶりに行ったりすると、「待ってたよ!」みたいな歓迎してくれたりとかも凄くあるし、あとMYSPACEの方に海外から俺達のところにも来てくれみたいなメッセージも増えてきたし、今になって言えば日本の音楽が受け入れられやすくなっているから受け止めやすい部分もあるのかもしれないけど、でも自分達でやってきたことへの海外からの評価かなって素直に受け止めていますけどね。

-韓国ソウルで開催される「ASIA METAL FESTIVAL」に出演が決定しているそうですが、このフェスは基本的に韓国のバンド・メインに海外のバンドが加わるというようなフェスなのでしょうか?ブラジルのバンドもなぜかいましたが。

M:ベースのNARUMIがMYSPACEをやっていて、前回IN THIS MOMENTと回ったときに、一緒に回ってくれていた人がいて、その人からの話だったりとか、いろいろMYSPACEの繋がりでこういう話を持って来てくれたりって感じですね。ブラジルのバンドは分からないですね(笑)。

--出演者のところに『ブラジル』って書いてあるんですよね、アジア・フェスなのにって(笑)
昨日、7月にダウンロードできる新曲を聴かせていただいたのですが、先ほどおっしゃられていたことが一つに集約されている気がしたんですね。それは何かと言うと、突き放す部分があり、サビになると迎え入れてくれる、語弊を恐れず言うとキャッチーな感じもありつつと、押し引きが凄くはっきりしている曲だなと感じたのですが。

M: そこまでやっている側の人間は考えていないですね。とにかくこういう感じの曲が欲しいなというものを形にしてANZAに聴かせてメロディを頭に浮かべてもらうという。渡した曲をANZAがどう捉えるかは分からないからそこからは任せています。 ANZAに曲を渡す際は構成も何も言わないでまず曲を聴いてもらいます。その中でヴォーカリストとして歌いやすいのが一番だから、Aメロだと思って作って渡していてもANZAがBメロだと感じるならそれで良いと思っている。その辺は話合いながら進んでいく形ですね。

-メロディを書くのはANZAさんが?

M: そうですね。オレは歌い手じゃないし、ANZAがメロディを付ける前に変にメロディが頭に根付いちゃうのも嫌なんです。俺自身がメロディ考えにくいっていうのもあるんですけど、幅を狭めちゃう気がしてしまうんですね。俺の変なメロディの所為で(笑)。なので詩とメロディはANZAに任せています。

-9月にEPが出るという話ですが、実際もうかなり曲作りとか進んでいるものなのですか?

一同:もうほぼ終わっています。

-それで先行で7月にダウンロード配信が決まっているという。

一同:そうですね。

-そのEPは何曲入りなのでしょうか?

一同:まだちょっと極秘です(笑)

-最後にHPPの最終的な目標とはなんでしょうか?

M:悔いが残らなければ良いかなとは思いますね。なんかでかいフェスに出たいなとかはあるんですけど、いろいろどんどん変わっていくし自分達のイメージしているものがすべて表現できる場が欲しい。そこに向かっていく感じですね。


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