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ELLIOT MINOR | 激ロック インタビュー

ELLIOT MINOR:Alex (Vo&Gt.) / Ed (Vo.&Gt.)

インタビュアー : MAY-E

ELLIOT MINOR

-プロモーション来日ということで、ラジオ出演の予定もたくさんあるようですが、昨日のインターFMの出演はいかがでしたか?

Ed:昨日は日本に着いて、そのままインターFMに向かったんだ。時差があったんだけどね。そのままインタビューを受けたんだけど、ちょっと緊張しちゃったよ。アコースティックの演奏もあったし、何より初めての日本のインタビューだからね!

Alex:あと、昨日はHMVとかタワーレコードにも挨拶しに行ったよ。

-Edは日系のハーフですが、日本語は話せるのですか?

Ed:いや、それが話せないんだよ(苦笑)僕は8歳まで日本にいたから、周りの人はみんな僕がけっこう日本語を話せると思っているみたいだけど、僕自身はそんなことはないと思ってるんだ。書くことも読むことも、これからもっと勉強して、もっとうまくなりたいなぁと思ってるんだけどね。

-そうですか。お母さんが日本人でしたよね?

Ed:うん、そうだよ。

-お母さんとお話するときも英語なんですか?

Ed:そう。母と話すときは、母も英語が話せるから英語で会話するときの方が多いんだ。日本語を使うこともあるんだけど、例えば母が日本語で話しかけてきても、僕は英語で返すみたいな感じで(笑)だけど、日本に1ヶ月間くらい滞在するときはいつも1~2週間くらい経つとだんだん日本語に慣れてくるから、そんな風にこれから日本語に慣れてくるんじゃないかなと思ってるよ。

-そうなんですか。Alexは前回のインタビューで、「日本に行ったらカラオケに行ってみたい」と仰っていましたね。

Alex:そうそう!週末、時間があったらEdにぜひカラオケに連れて行ってもらおうと思っているんだ。日本って、カラオケがどこにでもあるよね?

-ええ、流行ってますね。

Alex:よし、みんなで一緒に行こうよ!(笑)

-(笑)9月には日本でのショーも決定しましたね。初来日公演へ向けて意気込みを聞かせて下さい。

Ed:他のメンバーは今回日本に来れなかったから、とても残念がっているんだ。9月にまた戻ってこれることが今から楽しみなんだ。きっといいショーになると思うよ。
Alex:9月にはじめて日本のオーディエンスに会えることになるんだろうけど、ファンのみんなにもきっと楽しんでもらえるはずだよ。新曲もやる予定だしね。

-デビュー・アルバムを聞かせて頂きました。マイナーコードを多用しながらとてもメロディアスで、コーラスもバックサウンドも練り上げられていて、デビュー・アルバムとは思えない完成度の高さに驚きました。

Alex:ありがとう。今回のアルバムに収録されている曲の中には、実は昔に書いていた曲がけっこうあるんだ。書いた頃からこれまでにずっと自分達が携わってる曲だから、あまり最初のアルバムっていう感覚もないんだよね。

-ソングライターはAlexですよね。楽曲を作るのは主にピアノですか?

Alex:そう、ピアノで曲を書くよ。

-楽曲からはクラシックの影響も色濃く感じられますね。

Alex:そうだね。

-これはやはり、ピアノで楽曲を作っているためでしょうか?

Alex:そうかもしれないね。ストリングとかアレンジも全て僕がやっているんだけど、そういう部分もクラシカルな雰囲気を生んでいるんだと思う。
Ed:このアルバムには美しいハーモニーもたくさんあるんだけど、それにもやはりピアノで曲を作っているから生まれるものだと思ってるよ。

-結成当初からこのような音楽のスタイルだったのですか?

Alex:いや、当時はもっとシンプルだったね。ベース、ドラム、ギター2本、ヴォーカルが2人・・・
Ed:そう。今のようなサード・ヴォーカリストがいたわけではなかったから、当時は今のようなハーモニーではなかったんだ。
Alex:当時は6トラックの機材しかなかったから、レコーディングする音の数が限られているのもあるかも。
Ed:うん。キーボードを買ったりストリングス・プログラムの機材を揃えていったのは、学校を卒業してからだったからね。
Alex:僕らはレコーディングの仕方も分からないところからはじめたんだ。毎晩毎晩やっていく中で色々な方法を学んで、今のスタイルにたどり着いたって感じかな。

-Edは学校で合唱隊の聖歌隊長だったそうですね。

Ed:そうだよ。

-聖歌隊員としてプロを目指そうと思ったことは?

Ed:そうだなぁ~。もちろん聖歌隊でやりたいと思ってもいたけど、本気でそれを夢にしようとは思わなかったな。15~16歳のころからロック・バンドをやりたいっていう夢を持っていたからね。だけど、お前(Alex)はプロなりたかったんだよな?
Alex:僕?・・・う~ん、そうだったっけ?
Ed:そうだろ?彼はプロになりたかったらしいよ!
Alex:え?僕!?・・・まぁ、その通りだよ(笑)

-そうだったんですね(笑)聖歌隊で歌うこととロック・バンドで歌うことは、どちらが難しいですか?

Alex:聖歌隊の方が難しいよ。
Ed:そうだね。
Alex:聖歌隊で歌っているときの方が目立ってしまうから。ロック・バンドのライブのようにうるさくないし、一緒に興奮するファンもいないし叫んだりすることもないから。
Ed:聖歌隊で歌うときは楽譜を見ながら歌わなくてはならなくて、それは曲によってはとても難しいことなんだ。

-メンバー全員がクラシック音楽の教育を受けているそうですね。日本では若い頃からクラシックの教育を受けている人は珍しいのですが、UKではよくあることなのですか?

Ed:どうなのかなぁ?行った学校によるんじゃないかなぁと思うよ。たまたま僕らが行った学校は、奨学金をもらって音楽の勉強が無料で受けられるような環境が整っていたからね。他にもアートやスポーツを中心とした学校があるけど、やっぱり通っていた学校の影響が一番なんじゃないかな。

-では学生の頃、音楽以外に興味のあった事は?

Alex:僕はサッカーだよ。
Ed:僕もサッカー!読売ベルディを応援していたこともあったよ。日本の実家が、読売ランドに近かった影響もあって。
Alex:だけど、やっぱり音楽に勝るものはなかったね。
Ed:うん、その通りだね。

-なるほど。では音楽の話に戻りますね。
My Chemical Romanceと比較されることも多いかと思いますが、いかがですか?

Alex:うん、My Chemical Romanceは僕らもとても大好きなバンドだから、そうやって比較されることはすごく嬉しいよ。
Ed:My Chemical Romanceのアルバム「The Black Parade」は僕らは本当に大好きなんだ。ライブもみんなで見に行ったよね?
Alex:うん、ロンドンのアリーナでやった彼らのライブを見に行ったこともあるけど、劇場みたいな演出で、ギターのアンプの後ろから仕掛けが上がっていくような、大掛かりなショーで素晴らしいと思ったよ。

-彼らと面識は?

Alex&Ed:ないよ~。

-Edは、マイアンセムにも「Welcome To The Black Parade」を挙げていましたね。

Ed:うん!あの曲を始めて聴いたときの衝撃は今でも忘れられなくて、それ以来大好きな曲なんだ。素晴らしい曲だと思ってる。あと、あのアルバムの中に収録されている「Cancer」っていう短い曲があるんだけど、それも好きな曲の一つだよ。

-彼らの大ファンだった10代の少女が自殺したことを、あたかも「The Black Parade」のせいで自殺したかのように記事にしたDaily Mail紙のニュースはご存知ですか?

Ed:え!?そんな事件があったの?
Alex:女の子が殴られて殺されてしまったニュースなら知ってるよ。それとは別の事件?

-ええ、その事件とは別です。先月31日にロンドンでMy Chemical Romanceのファンの子達が、その記事を書いた新聞社に対してデモ行進を行ったんですよ。

Ed:31日っていったらつい先日だね。ぜんぜん知らなかったよ。
Alex:だけど、それはすごくショックなニュースだね・・・。

-その記事では、13歳の女の子がMy Chemical Romanceが「The Black Parade=死の世界」に憧れて命を絶ったと書かれています。ロック・バンドが死をテーマとした曲作りをすることは珍しいことではないですよね。あなた方は、本来バンドが伝えたいメッセージをリスナーが誤って受け止めてしまわないように、これからより多くのリスナーに発信していく側として、今後の楽曲やコメントに気をつけていこうと思う部分はありますか?

Alex:そうだな・・・僕らは他のロック・バンドよりも深い感情や複雑な感情を表している曲は今のところないと思っているんだ。歌詞で使われる言葉も、なるべく一つの言葉に限定しないように気をつけている。そこで繰り広げられている世界を、明白にしすぎないようにね。
Ed:今までこういうことを考えたことがなかったから、とても難しい問題だね。曲を聴くことでその歌詞が、実際にそれを聞いている人の心理状態とリンクするというのは必ずどこかで起きることだ。僕らは限定された主題よりも、その音楽全体に流れているフィーリングを大切に考えているよ。

-なるほど。では、まず一つ聞かせて下さい。「エモ」にカテゴライズされることに抵抗はありますか?

Alex:僕ら自身、エモにカテゴライズされることに何も抵抗はないよ。
Ed:うん、自由にカテゴライズしてくれてもかまわない。例えどんなジャンルにカテゴライズされようと、聞いている人が僕らの音楽を好きなのかそうじゃないのかってことが問題だから。

-Daily Mail紙は「エモ」を「カルトのように危険なもの」だと書いていました。Daily Mail紙だけでなく、世界的にみても「エモ」には汚名がついてまわるようになってしまいました。このエモ・シーンは今後どうなっていくと思いますか?

Alex:シーン全体が将来どうなっていくのかは、なかなかはっきりとは言えないな。時代とともに流れていくものであるからね。
Ed:UKのロックのファンの子達を見ても、エモのファッションをした子がとても多いんだ。もともと、「人と違ったことをやりたい、個性を出したい」という一部の考えから派生して、それがどんどん広がって、それが今や世界的なシーンになった。そして同時に、影響力も持つようになったわけだから。
Alex:僕らの音楽もそういうエモのファンの子達に支持をされているのは、つまりマイナーであり、暗さも持ち合わせているからだと思うんだよね。僕らのファッションを見てもらえば分かるけど、僕ら自身も黒いファッションが好きなんだ。人間のダークな部分を醸し出している部分も確かにあるしね。

-では、将来どんなバンドになりたいですか?

Alex:幅広い音楽性のあるバンドになりたいと思っているよ。ロック・バンドって色んなスタイルのバンドがいるけど、一つのカテゴリに限定されない、色んなことにチャレンジしていくバンドでありたいね。

-今、チャレンジしてみたい楽器やサウンドはありますか?

Ed:そうだなぁ、考えたことなかったなぁ・・・。
Alex:ディジュリドゥ(※オーストラリアの原住民アボリジニーの民族楽器-笛状の木管楽器-)とか使ってみたい!
Ed:じゃあ僕は、ライブでチャーチ・オルガン(※教会においてある大きなオルガン)を使ってみたいな!

-チャーチ・オルガンをライブで使用したことはありますか?

Alex:いやぁ、まだないよ。ライブではキーボードでやっているんだ。
Ed:そう、レコーディングでは使用したんだけどね。


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