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COLUMN

MERRY ネロの全身全霊激コーデ vol.4

MERRY ネロの全身全霊激コーデ vol.4

夏が終わっちまいましたね~(寂)。皆さんは今年の夏は楽しめましたか? 前回は、夏フェス前で"★フェスであったら便利!!お洒落グッズ★"特集でしたが、あの取材の後に「HOLDTUBE」や「ZOX STRAPS」がテレビなどで紹介されているのを見るとテンション上がりました!!俺、これ知ってるぜ!!持ってるぜ!!ってね(笑)。今回はVol.2に続き、今気になるファンションブランドの創設者との対談を行いたいと思う。前回は「LILWHITE.」の創設者、木戸修平氏との対談だったが、今回は「SILLENT FROM ME」の創始者、zzzAxBxzzz氏との対談をお届けします!!今、皆がよく着ているのを目にする黒のスキニーパンツにダボッとしたビッグTシャツの原点がここにありました。

ネロ:はじめまして......ですよね?

zzzAxBxzzz:いや、以前ライブ会場などでお会いした事があると思いますよ(笑)。

ネロ:すいません......(笑)。

zzzAxBxzzz:ネロさんは「RUDIE'S」との接点は?

ネロ:先日「RUDIE'S NIGHT -FINAL series 3days-」を最後に「RUDIE'S」を退社して新たな道へ進み出したTAKAさんとはいろんなライブ会場で会うようになって、ウチらも観てもらったり、逆にTAKAさんがやってるDJイベントを観に行ったりといろいろ交流がありまして。TAKAさん自体も僕の仲良いバンドマンともとても仲良いので。例えばMUCCのメンバーやギルガメッシュのメンバーだったり。「RUDIE'S」ともよくコラボしてますよね?

zzzAxBxzzz:はい、僕も最近特にその辺の方々と一緒にいろいろやってますよ。例えばミヤくんが最近やったイベントで『COMMUNE Vol.1』のグッズのデザインとかを僕と友達で受け持ちました。あとは「SILLENT FROM ME」での初コラボはLUNA SEAのJさんのソロで『TOKYO 10 DAYS』の時にグッズを作らせてもらいました。

ネロ:ほう、それはすごい!!

zzzAxBxzzz:特別コラボがメインではないんですが、そんなお話もいただいたりして、嬉しい限りです。

ネロ:そんな「SILLENT FROM ME」を立ち上げたきっかけなどをおしえていただけますか?

zzzAxBxzzz:ご存知の通り、元々母体が「RUDIE'S」という会社で、僕はずっとそこで大学生の頃からお店番やデザインのお手伝いをしてきたんですけど、そこで僕がデザインするものが「RUDIE'S」の中では異色すぎると......(笑)。そもそも「RUDIE'S」って明るくてポップでキャッチーなストリートファッションブランドですけど、最初は僕もその感じで作っていたんですけど、だんだん作って行くうちにゴシックっぽい、ダークでシンプルの中にもインパクトがあるものになってきたんです。それを「RUDIE'S」の中で表現するのに無理矢理感が出てきてしまったんですね。そこでうちのボスが"じゃあ、その路線でちゃんとブランドやってみる?"と言ってくれたのがきっかけです。そこから半年くらい準備して、名前考えて、こういうヴィジュアルでやっていきたいとプレゼンしたのがこの「SILLENT FROM ME」です。

ネロ:なるほど、僕が思っていた通りです。

zzzAxBxzzz:ほう、予想通り?

ネロ:はい(笑)。そもそも「RUDIE'S」でダークでシンプルめなデザインを見かけなかったけど突如現れたこのブランド。数年前から黒のスキニーパンツにダボッとしたビッグTシャツが流行ってますよね? その時期のちょうど前にこのブランドを見かけたんです。白と黒のモノクロだけでまとめたインパクトあるコーディネートはめちゃくちゃかっこいいなと印象に残りました。zzzAxBxzzzくんはそのブームを作った1人だなと思っていて。

zzzAxBxzzz:いやいや、そんな大層なもんではないですよ......(笑)。

ネロ:そこに至るまでの経緯などあったら教えていただけますか?

zzzAxBxzzz:もともと「RUDIE'S」というブランドはカラフルでキャッチーなもので確立して展開していて、それも僕はちゃんと頭に入れた上で、全部真っ新にして"白と黒で何が表現できるかな?"と。僕もひねくれ者なんで......(笑)。

ネロ:やはり誰もやってない事だったり、その逆を行こうと?

zzzAxBxzzz:そうですね、人とは違う事がやりたいなと。元々「SILLENT」という名前でやってたんですけど、登録商標がとれなくて「SILLENT FROM ME」という名前にしたんです。「SILLENT」は"静かな"の意味の中に文字通り"ill"が入っていて、"ill"はヒップホップとかのスラングの中で"アイツ超ヤバい!! 狂ってる!!"という誉め言葉的な意味があるんです。所謂、ストリートで使われる造語ですね。その2つを掛け合わせたもので元々は「SILLENT」と名付けたんです。例えばライブでも映画でもなんでも良いんですけど、凄いものを見たら気持ちが盛り上がるじゃないですか。そこで僕が違うものを表現しようと思った時に、更にその先にある"ヤバすぎて声も出ない......鳥肌が立つ......"みたいな。何でも良いんですが、もの凄いオーケストラを観た後みたいな。

ネロ:わかりますよ。俺達もライブでバラードを演奏した時なんかに、もの凄い世界感を作れたときは逆に会場全体が静まり返りますもんね(笑)。確かにそんな時の背景って、イメージ的にはモノクロかもしれない。

zzzAxBxzzz:そうです。会場が静まり返った後にざわざわしだして、ヘタしたら涙が出るみたいな。そういう意味での「SILLENT」だったりするんです。そこで「RUDIE'S」などとも同じシーンでも違うものが表現できないかな?と思い、いろいろ考えて行くうちにだんだん色味がなくても表現できるようになってきましたね。時代もあったかもしれないけど、日本でまだやってる人もあまりいなかったから、先駆けでやってしまおうと。

ネロ:なるほど。今後の思想としては何を思い描いています?

zzzAxBxzzz:今までこのブランドを丸2年くらいやってるんですけど、「SILLENT FROM ME」としてはグラフィックをメインにデザインしてたんですね。その中でいろいろと認めてもらえて「GEKIROCK CLOTHING」とかでも取り扱ってもらえるようになって、全国展開が始まったんです。周りの人達のお力添えもあって、今後は所謂、一から洋服を作るのを初めてみようと。もうすぐ出るんですが、ホッケーシャツスキニーパンツやアウターなど、いろいろ挑戦してみました。あとはデザイナーとしても外部から依頼ももっとどんどん力を入れて行きたいですね。それも音楽だけに関わらず。僕、友達が変なやつばっかなんです......(笑)。だから音楽だけじゃなく例えば絵だったりいろんな芸術といろんな事をやってみたいですね。

ネロ:それはおもしろい!! ブランドイメージもガラッと変わるのでは?

zzzAxBxzzz:そうですね......(笑)。そこにとらわれずいろいろやって行きたいです。最近はメンズのTシャツを女の子がダボッと切るのが流行ってるじゃないですか?だから今度は女の子向けのものも作ってみたり。

ネロ:ほう!!

zzzAxBxzzz:さっき話題になった、今流行っているスリムなパンツにオーバーサイズのTシャツですけど、昔はブラックミュージックが流行り出した時は上下敢えてのダボダボのパンツにダボダボのTシャツ。

ネロ:確か、昔は貧困の差が激しかったからスラム街の若者がお兄ちゃんの服を着てダボダボのファッションが由来だとか。

zzzAxBxzzz:そうですね。それが2000年代になって、基本真っ黒な服でTシャツはオーバーサイズなんだけどパンツはスキニー。それにハイカットのスニーカーですね。NY発信でそんなストリートファッションで流行りはじめたんです。その時期僕がちょうどブランドを立ち上げようと思ってた時だったんで、その時日本ではあまりやっている人はいなかったし、今から1つのスタイルとして流行るのかなと思い、取り入れて行きましたね。

ネロ:それが2年前くらいですね。

zzzAxBxzzz:そうですね。でも、僕自身最初にハマった音楽はパンクだったりするんですよ。

ネロ:そうなんですね。どの辺の?

zzzAxBxzzz:RANCIDとかNOFXやGREEN DAY、あとはBLINK-182とかずっと聴いてました。

ネロ:なるほど。いい時期ですね。

zzzAxBxzzz:パンク自体って歴史を遡ると"反社会"でしたよね。

ネロ:テーマが"怒り"だったり。

zzzAxBxzzz:今のパンクは"楽しい"だったりもするけど、昔のパンクの背景を辿って行くと劣等感があったりして。"デカい事をやってやろう"というのがありますよね。

ネロ:漲ってましたね!!

zzzAxBxzzz:だけど僕はただただファンションと音楽が好きで、ファッションの学校に行ったわけでもなく、ただただこのカルチャーが好きで今ここまで来たので、これからも俺にしか出来ない不思議なものを作って行きたいですね(笑)。

ネロ:なるほど(笑)。

zzzAxBxzzz:僕は意味がありそうで無くて、実はある!!みたいなのが好きなんですね。

ネロ:はい......(笑)。できたら「SILLENT FROM ME」のTシャツの作品の中で教えていただきませんか?

zzzAxBxzzz:はい、まずはこの「SILLENT FROM ME」の代表的なロゴマークなんですけど、ブランド立ち上げの時から使ってるやつですね。

ネロ:これライブとか観に行くと一番良く見かけますね。

zzzAxBxzzz:これは三本の縦線が最初にお話しした「SILLENT」の"ill"、そしてこの円を世界と見立てて、その線が突き出ている。平凡なものから突出してるという意味があります。

ネロ:かっこいいですね!! このDISCHARGEの『Hear Nothing, See Nothing, Say Nothing』のジャケットをモチーフにしたやつは?これめちゃくちゃインパクトありますよね!!

zzzAxBxzzz:はい(笑)。僕、DISCHARGE大好きなんで。

ネロ:DISCHARGEは"見ざる、言わざる、聞かざる"の意味で目、口、耳とかだけど、全部目にした真意は?

zzzAxBxzzz:これは女性の目の中の瞳の部分を1つずつ変えたんです。蛙とヤギと鳥の目にしたんです。ヤギだったら悪魔崇拝だったり、鳥だったら人間は空を飛べないだったり。何よりも"目は口ほどに物を言う"という部分を表現したかったんです。

ネロ:俺、これが一番好きだな~(笑)。

zzzAxBxzzz:だから、Tシャツ側から見て相手の事を"どんな人なのかな?"って見てる感じですね(笑)。今回のシリーズの中で一番狂ったデザインです。

ネロ:でも、1つ1つの目を見ると気持ち悪いかもだけど、集合体になると不思議とキャッチー。俺は好きだな!!

zzzAxBxzzz:ありがとうございます(笑)。たまにこういうデザインを作ってると、社内で"また気持ち悪いものを作ってるね......"って言われます......(笑)。

ネロ:是非ともそのままでいて下さい......(笑)。今後、是非タイミング合えばMERRYともコラボして下さいよ!!

zzzAxBxzzz:是非!!



▼今回のコラムに登場したアイテムはこちら!!

1 SILLENT FROM ME CRYPTIC -Snapback- BLK

2 SILLENT FROM ME ICON -Hockey Shirts- WHITE

3 SILLENT FROM ME LUST -Skinny- BLACK

4 SILLENT FROM ME ARTIFICIAL -Broad Shirts- WHITE

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