Report : 吉野将志
国内最大のメタルフェス、LOUDPARK08の二日目。そのBIG ROCK STAGEのオープングを飾るのは、古き良きアメリカン・ロックの体現者こと、BLACK STONE CHERRYである。デビュー・アルバム『Black Stone Cherry』が輸入盤だけのリリースにも関わらずここ日本でも好評を博し、その2年後にリリースされた『Folklore And Superstition』があの伊藤政則氏をも唸らせた逸材!!そんな彼らの初来日公演が今、目の前で繰り広げられようとしていた。
前日の同じ時間帯と比べると少しスペースの目立つ集客。やはりまだ日本での知名度的にはまだまだなのかと思っていたが、照明が開演を告げると、ステージから心待ちにしていた熱い声援と温かい拍手に迎えられて登場。そして、「Rain Wizard」で幕を開ける。久しぶりの爆音に聴覚がびっくりしたのか、それとも彼らの奏でる音が響いたのか、とにかく最初の一音だけでその場の空気が一変。ドラムのジョンのタイトにしてグルーヴィなドラミングにそのサウンドはまさに骨太となり、ヴォーカルのベンはまるでNICKELBACKのチャドやSTAINDのアーロンなどを彷彿とさせるハスキーヴォイスで、心揺さぶるメロディーを歌い上げる。
徐々にテンションの上がり始めた会場を察したのか、ベンが「コンニチハー」と一言。穏やかな雰囲気に包まれた会場に、バスドラが鳴り響き、ギターの単音が力強い旋律へと変化していく・・・「Blind Man」だ。おそらくMTVやYOUTUBEなどで予習してきたのだろうか、ここでオーディエンスの反応5割増!!最前列ではシンガロングが巻き起こり、後方で様子見していた人は骨太サウンドに酔いしれるほどであった。
ライブ中盤に差し掛かった頃に、ミドルテンポの8ビートにのせて哀愁漂うメロディーを謳歌する王道的なアメリカン・ロック・チューン「Hell and High Waters」、アップテンポによりこの日最初のモッシュを引き起こした「The Bitter End」により徐々にステージのテンションに会場も追いつき始める。
そんな中に演奏された「Reverend Wrinkle」では、会場のテンションを置き去りにするかのように、ジョンがまるで阿修羅の如くドラムをたたきまくる。ドレットを靡かせているその姿は、まるでRAGE AGAINST THE MACHINEのザックのようであった。恐ろしいことに手数が多いにも関わらず、一音一音に込められるパワーは衰えるどころかむしろ増幅し、魂を感じるほどのクオリティーで鳴らされていたのだ。興奮のあまりジョンはドラムセットの上に上り詰め、会場を見下ろしていた。あれは最高にかっこよかった。
ラストはモッシュ・ダイヴ増産曲「Maybe Someday」で最高の盛り上がりを見せて、その幕を閉じていったBLACK STONE CHERRYの初来日公演。ドラム音だけで気持ちよくなれたり、ハスキーヴォイスにも関わらず、かなりの童顔であったベンにギャップと親しみを感じたりと、個人的にもとても満足のいくライブであった。(吉野将志)
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