CARCASS |激ロック LOUD PARK 08特集

CARCASS 08 インタビュー

CARCASS LOUD PARK 08 インタビュー

CARCASS : Bill(Gt.) / Michael(Gt.)
インタビュアー:AKIЯA

―まずはCARCASSの再結成、再来日おめでとうございます。再結成後、既に複数のフェスやステージに出演されていますが、十数年経ってからCARCASSとして再びステージに立った率直な感想を聞かせて下さい。

B:正直、未だにショック状態だよ。初めてのショーが6月の始めぐらいでまだ数ヶ月しか経っていないんだけど、今でも不思議な感覚でやっていることが信じられないくらいだよ。

―Billにとっては久しぶりの日本だと思いますが、どこか遊びには行かれましたか?

B:もちろん!昨日の夜は遊びに行ったよ!パブに行って、それから・・・

M:ドッケンロックバーに行ったんだ。Billと二人でね。

―Myspaceでツアー日程を見ると、日本での公演の後はコロンビア・ベネズエラ・ブラジルなどの南米を回るようですが、南米は初めてですか?

M:CARCASSとしては初めてだけど、ARCH ENEMYとして行ったことがあるから個人的には二度目の国もあるよ。以前はアメリカツアーの後に行ったんだけど、前にやったときは熱狂的でバンドのことを昔から知ってくれている“筋金入り”のファンが日本みたいに多かったからすごく楽しかったんだ。行ったことのある国にまた戻れるのは嬉しいし、他のまったく行ったことのない国も、どんなファンの反応があるかが楽しみだね。

―ツアーについてですが、南米を回りヨーロッパに戻った後はデンマークで公演し、最後にDamnation Festivalとなっていますが、このDamnation Festivalでツアーは一旦終了ということでしょうか?

B:今年はそれで終わりだね。来年もまた続く可能性があるけど、まだ分からないんだ。

―今後の活動の予定は決まっていますか?ライブを見た後はやはり新譜を求めてしまうのがファンの率直な心理だと思います。

B:よくそう聞かれるんだけど、「絶対にないとは言えない」って常に答えてるようにしていて、変に期待を持たせるような答えをしないようにしているんだ。

M:良いショーができたら打ち上げでビールを飲みながらそういう話になるんだけど、良いショーにならなかったときはそういう話も全然出ないんだ。だからまだ何も分からないんだ。 このツアーも最初からこんなに長く出るつもりはなかったんだけど、フェスでのパフォーマンスが高評価を受けてアメリカからのオファーにつながって、そうこうしているうちにオーストラリアとか日本とかからもオファーがあってどんどん増えていったんだ。アルバムの話も同じように、様子を見ながらになると思うよ。

―今回のツアーに合わせて、日本では過去の3作品(3rd~5th)が再発売され、特典としてパソロジスツ・レポートがDVDとして付いていますが、これはどういった内容ですか?07年収録のインタビューという説明がなされていますが・・・。

M:忙しくてまだ見てないんだ。手元にはあるんだけど、家に帰って時間があってもわざわざ自分の顔を見たくはないしさ(笑)

B:法律上の事情があって、若いころの昔の話はもう覚えてないし本当は受けたくなかったんだけど、ビデオインタビューを受けなければいけなかったんだ。今日みたいに対面式のインタビューなら相手の表情も見えるからいいんだけど、一体どんな感じになるのかが分からないのが不安だったからJeffと二人で酔っ払った状態で勢いでインタビューを受けたんだ。そうすれば笑えるものになるかと思ってたんだけど、後で出来上がったものを見て、酔っ払った状態で後々まで映像で残るインタビューを受けたのはやっぱり間違いだったって気づいたんだ(笑)

―BillはFIREBIRD、またMichaelもARCH ENEMYの活動を並行して行っていますが、正直大変ではないですか?特にBillはかなり音楽性が違うのが不思議に映ります。

M:良い質問だね。

B:自分にとっては逆にいい効果を生んでいるんだ。CARCASSでの活動がFIREBIRDとは違う自分を経験することになるし、自分の過去に触れてこれまでを辿るような意味もあって楽しいんだ。FIREBIRDはCARCASSとかなり異なっているから、逆にFIREBIRDに戻ったときは癒されるような気分にもなるんだ。CARCASSと違って歪みをかけずに音作りもシンプルで、むき出しの音で3人だけでやることの良さを再確認してるね。それから、ソロについてもFIREBIRDでは音源と同じものをやる必要はないし、そういったバンドの醍醐味を楽しめるんだ。CARCASSは逆に自分を律するような気持ちで自分の役割をしっかりとこなす必要があるバンドだから、その違いを今は楽しむことができてるよ。

―FIREBIRD、ARCH ENEMYの活動はCARCASSのステージに何かポジティブな影響を与えていますか?

M:今年の夏は凄く忙しかったんだ。3日ぐらいこっちのバンドでやって、家に戻って洗濯してまた荷物を詰めなおして、戻って別の活動をして、といった具合でとても忙しかったから、とにかくこなすことに精一杯でそんなことを考える余裕も全然なかったんだ。よくこなせたなと思ってるぐらいだ。でも、フェスへの出演が多くて色んなバンドを見ることができたのは良かったね。

―若いオーディエンスが十数年前に自分たちが作った音楽に熱狂している姿はどのように映っていますか?

B:信じられない気持ちでいっぱいだよ。曲を作っていた当時は、自分たちのやっているエクストリームメタルはあと数年で終わりかなと勝手に思っていたけど、解散した後のシーンを見ると実際にはまだ始まりだったんだなと今となっては思うんだ。音楽に限らず、時の試練に耐えて残るものは、それが価値があることの証明だと思うから、当時のアルバムはどれも力作だったと自分たちでも思っているけど、こうして今改めて認めてもらえているのは非常に嬉しいね。

―CARCASSの音楽性の変遷は、演奏家としての進化というよりも、アーティストとして自らの今を正直に表現してきた結果のように見えるのですが、自分ではその変化をどのように捉えていますか?以前と今で変わっているところはありますか?

M:今は自分を正直に表現してないね(笑)

一同:(笑)

M:時を経て今一番変わったと感じるのは、ものの考え方だね。今は凄く客観的になれてるんだ。当時はアルバムを出す度に「こんなんじゃだめだ、次はもっといいものを作ろう」としか思えなかったんだけど、今は恥じることもなく全てを受け入れることができるんだ。それは若さ故の悩みみたいなものだったんだけど、今は冷静に振り返って、全てを受け入れて活動できているんだ。

―マイケルが熱心に働きかけ再結成に至ったという話を耳にしましたが、実際のところはどういったプロセスだったのでしょうか?

M:よくそう言われるんだよね。
確かに最初に話を持ちかけたのは自分かも知れないし、周囲に再結成をしたいと話をしていたんだけど、その後を引き受けたのはJeffなんだ。

B:MichaelはARCH ENEMYで世界ツアーを回っているうちに、CARCASSの需要があることを肌で感じていたみたいなんだ。Michaelの話を聞いて、自分も最初はどうかなと思っていたけどJeffもだんだんその気になってきて最終的に再結成に至ったんだ。

―最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

M:CARCASSとしての前回の初来日からもう何年も経ったけど、日本にまた来れて凄くエキサイトしてるよ。これからLOUDPARK08のステージに立つけど、日本のファンが自分たちのプレイにどんなリアクションを返してくれるのか楽しみでしょうがないよ!

B:その通り、凄く楽しみにしてるよ!



CARCASS / Heartwork
2008/10/15 myspaceのページに飛ぶ

グラインドコア・メロディック・デスメタルの生ける伝説CARCASS。今回の再結成とLOUDPARK08での再来日を記念して3rd~5thアルバムが再発売となった。中でも4thアルバムにあたる本作は現代のメロデスの原型とも言うべき要素に溢れ、オリジナルを知るという意味で、CARCASSの名前しか知らなかったリスナーは必聴の一枚。ギターのマイケル・アモット(ex. ARCH ENEMY)脱退前の最後のアルバムでもあり、ブルータルなボーカル+ヘヴィなバッキングパート&美メロかつ難解なソロの構成はその後のシーンに間違いなく大きな影響を残している。現代の音に慣れた耳には奇異に聞こえるかもしれないが、レコーディング後に切り刻まれ、ミックスされた今の音源にはない『オーラ』を感じ取って欲しい。(AKIЯA)


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