MESHUGGAH |激ロック LOUD PARK 08特集

MESHUGGAH LOUD PARK 08 インタビュー

MESHUGGAH LOUD PARK 08 インタビュー

MESHUGGAH : Thomas Haake(Dr.)
インタビュアー:AKIRA

-初めまして!フリーマガジン・WEBポータルを運営する激ロックといいます。まずは初来日おめでとうございます!本当に今回の初来日を多くのファンが待ち侘びていました。日本に来てみて、またLOUDPARKのステージに立ってみた感想をお願いします。

待っていてくれてありがとう。本当にやっと日本に来ることができて俺たちも本当に嬉しいよ。でも今回は初来日でいきなりLOUDPARKという大きなフェスティバルのステージでライヴをするということで少し戸惑うこともあったんだ。サウンドチェックも満足にできないまま演奏に入らなければならなかったからね。実際に出番になって音を出してみないとどういう音が出るのか解らないという奇妙な状態だったんだけど、ものすごく沢山のお客さんが観てくれて、これだけのバンド達と同じステージに立てて、自分たちの日本でのスタートとしてはこれ以上ないくらい最高だよ。

-やはり、サウンドチェックの時間はタイトだったんですか?

なかったんだ。全く!!ドラムを叩いてラインチェックだけはやったんだけど、その時には既に隣のステージでショーが行われていたから全然自分の音はモニターできなかったんだ。かなり厳しかったよ。

-新作『Obzen』を引っさげての初来日となりましたが、『Obzen』に対する周囲の評価はどうですか?ちなみに私個人は今年のベストアルバムに選ぶつもりです。

ありがとう。『Obzen』は多分これまでのアルバムの中で一番周囲の反応がいいね。前作『CATCH33』とはまったく違うアルバムにしたいと思って、アルバムのアイディアを練ったんだ。スタジオに行くときも、曲を書いているときもずっとそう思いながら取り組んだんだ。一番力を入れたのは、それぞれの曲が全く異なっていて、ユニークな音作りとユニークなバイブを持っているようにすることだった。12~3年の間このバンドをやっていてその間に様々な曲を作ってきたけれど、これまでのサウンドを散りばめたような、曲の一つ一つに個性があるようにしたかったんだ。その点に関しては実際に出来上がってみてその結果にはとても満足しているし、自分たちが思い描いた通りに仕上がったと思っているよ。今回はレコーディングに対していつもよりもかなり時間をかけたんだ。実際、前作の『CATCH 33』よりも2倍近い時間をかけた。例えばミックスひとつとっても、『CATCH 33』は2回、さらに前々作の『I』は5回ミックスをやり直しているんだけど、今作に限っては満足するまでに25回もミックスをやり直したんだ。その代わり、結果には非常に満足しているし過去の中で一番の出来になったと思っているよ。

―曲作りについて伺います。『Obzen』の一曲目『Combustion』のイントロのハイハットの入りから既に我々の一般的な感覚からは考えられないタイミングなのですが、どうやってこういった独特のリズム感が生まれているのでしょうか?

確かにシンコペートしたギターのリズムから始まっていて、皆が思う始まりとちょっと違うよね。ダッダラダッダラダラダラダッダラ♪(歌いながら手で机を叩いてリズムを示してくれる)普通は頭にリズムがあると思うよね。俺自身もFredrikからアイディアを聴いた時に「え?」って不思議に思ったけど、「ま、いっか」って合わせたんだ。やっぱり通常のリズムじゃないから初めて聞いた人はみんな「なんだこれは?」って驚くよね。でも実はビート的には別に変なリズムを使っているわけではなくて、本当にスタンダートなものなんだ。理論的な話をすると、実際にはダウンストロークのギターなんだけど、スカのリズムの要領でアップの時にドラムを合わせているだけで、良く聞いてみるとそんなに変なリズムではないんだよ。

―曲作りのアプローチとしてはギターリフから作っているように感じるのですが、実際のところはどうですか?

正直なところ、ほとんどはギターリフから作っているんだけど、時々はドラムパターンから作ることもあるんだ。ギターリフといってもかなりリズミックなアイディアをベースにしたギターリフだから、ドラムパターンも並行して作っていくケースも多いかな。そうして曲を書き上げていくんだ。でも時々、俺がドラムだけで1曲書いてしまうことも実際にはあるね。作ったドラムパターンをMartenとかFredrikに渡して彼らがそこから曲を作っていくんだ。ドラムから曲を作るなんて普通のロックバンドにしてみたらあり得ない曲の作り方かもしれないね。普通はギターリフから作るのが当たり前だけど、僕らはリズムを大事にしてここまでやってきているからこんなやり方になるんだ。

―レコーディングやライヴに臨む際に、あの独特のリズム感をメンバーで共有するために何か特別なことはやっていますか?

いや、特別なことは何もしていないよ。ジャムったりとか、そういうことはしないんだ。ただ俺たちのリズムは自然に生まれてくるものではなくて、考え抜いて完成させるものだから新しいアルバムを作る前にコンピューターでリズムをキッチリと作るんだ。まずアルバム1枚で10曲あったら、10曲分のリズムを作ってしまうんだよ。そうしてコンピューターで作ったリズムでそれぞれが曲に慣れていくんだ。俺の場合は、そのパターンを実際のドラムで叩けるように徹底的に練習をするんだ。レコーディングの時は徹底的に何ヶ月も練習することもある。逆に普段は一切練習しないんだけどね。レコーディングもショウもない時はドラムキットにすら触らないから、長いときは半年ぐらい練習しなかったりする。でもアルバムのレコーディングの時は5ヶ月でも10ヶ月でも徹底して毎日練習するんだ。答えになってるかな?

―つまり皆で合わせて練習するのではなくて、それぞれ個人で練習するということですね?

そう、一人でやるんだ。ヘッドフォンをつけてね。Cubase(音楽制作ソフト)にドラムをプログラムして、それに合わせて練習して、慣れてきたらプログラムの音を消して仮で録ったギターに合わせてまた練習するんだ。でも、最終的にレコーディングする時は、ギターのリフもなくて、クリック音だけでプログラムした通りに叩くだけだからすごく退屈ではあるけどね。

―MESHUGGAHの音楽性は非常にオリジナリティーに溢れていますが、
尊敬しているアーティスト・バンドや影響を受けたアーティスト・バンドはいますか?

まず最初にはっきりとさせたいことが1つあるんだけど、インフルエンス(影響を受ける)とインスパイア(感化される)は全く違うんだ。そういう意味で、MESHUGGAHの場合インスパイアは様々なものから受けている。でも、インフルエンス=影響はあえていろんな音楽から受けないように意識しているんだ。影響を排除しようという姿勢をずっと貫いてきているんだ。でも、本当に100%影響を受けてないとは言い切れないし、敢えて挙げるとすれば、『TOOL』からは1%ぐらいは影響を受けているかもしれないな。影響を受けないようにかなり努力はしたんだけど、彼らはあまりにも影響力を持っているし、2回も一緒にツアーを回ったから、もしかしたら1パーセントくらいは影響されているかもしれない。でも基本的にはそういう姿勢を貫いているよ。インスパイアという意味でいえばそれこそ音楽だけじゃなくて、映画だったり、ニュースだったり、戦争だったり、日々の出来事だったり、本だったり、あるいは病気とか死とかそれから喜びとか、そういったものから刺激を受けてそれが自分たちの音楽に生かされているんだ。MESHUGGAHのメンバーは出合ってからもう20年以上経つんだけど、その間にバンドの外から影響を受けるのではなくてバンドのメンバー同士で影響し合って新しいものを生み出していくということをしてきたんだ。メンバー同士が影響しあうことによってMESHUGGAHに良いバイブをもたらしているんだ。

―今回のツアーはオフィシャルサイトを見る限り日本で最後のようですが、今後の予定を教えて下さい。

日本公演が終わったら本国に帰って3ヶ月のオフに入るんだ。で、1月の終わりくらいから1ヶ月間アメリカツアーをやって、その後はまだ未定って感じかな?今年の3月からノンストップで働いてきたらね。やっと休みがもらえるって感じだよ。日本公演が終わったら本国に帰って3ヶ月のオフに入るんだ。で、1月の終わりくらいから1ヶ月間アメリカツアーをやって、その後はまだ未定って感じかな?今年の3月からノンストップで働いてきたらね。やっと休みがもらえるって感じだよ。

―お疲れの所、ありがとうございました。

アリガトウ!でも、疲れては無いよ。ショウよりも帰りの飛行機の方が疲れそうだね。 ところでさ、こっちからも質問していい?Thank youは「アリガトウ」だよね?Cheers!って日本語で何て言うの?

―カンパイ!ですよ。

カンパイ、ね。 実は日本のホラー映画、特に「タカシミイケ(三池崇史)」が好きでよく見てるんだけど、そのせいで「タスケテー」ぐらいしか知らないんだよ(笑)

―「タスケテー」って言えば皆助けてくれますよ(笑)

タスケテー!!タスケテー!!

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