MACHINE HEAD ｜激ロック LOUD PARK 08特集

MACHINE HEAD : Robb Flynn(Vo/G)
インタビュアー：KAORU

－SLIPKNOTの来日公演でのゲスト出演お疲れ様でした。ライヴはいかがでしたか？

もう最高だったよ。二晩やったんだけど、昨日の方が良かったね。めちゃくちゃ大きいサークルピットが出来たんだ。

－今回の公演がSLIPKNOTのライヴでのゲスト出演となった経緯を教えてください。

９９年に俺達がSLIPKNOTをツアーに連れて行ったんだけど、その時からSLIPKNOTも恩返しみたいな感じで、逆に俺たちをツアーに連れて行きたいって考えてたらしいんだ。　今回もヨーロッパでお互いのツアーが決まっていたんだけど、たまたま同じ時期だったんだ。それで、お互いのライブの規模を小さくするよりは、一緒にやって大きな規模にしたいよなっていう話になったんだよね。MAYHEM TOURの時も彼らとは一緒で、その時に日本に一緒に行かないかって言われて、もちろん行くよってOKしたんだ。

－追加の単独公演の予定はないのですか？

うん、今回はパックツアーとLOUD PARKだけだね。

－以前にAdamとDaveにもインタビューさせてもらったのですが、去年のLOUD PARKに来るまでは、MACHINE HEADは日本であまり受け入れられていないという印象を持っていたと聞いたのですが、それはRobbも同じ気持ちだったのでしょうか？

うん、俺たちが日本で好かれているとは全然思ってなかったんだ（笑）。2001年にBeast Feastで来日した時にそう思ったんだけど、去年のLOUD PARKではお客さんもたくさん入っていて、俺たちが受け入れられているんだっていうことを確認した。「Machine Fuck’in Head」コールも起こったし、凄くいい感触だったからね。考えが変わったよ。

－なるほど。ではこれからはちょくちょく日本に来日してくれると期待してもういいでしょうか？

もちろん！たくさん来たいと思っているよ。日本は大好きだしね。実はアメリカに日本人の友達がいて、彼から凄く影響を受けたんだ。それで日本の文化にはとても興味を持つようになったから、初めて来た時は感動したな。日本のアニメーションアートは凄いと思うし、食べ物もおいしいよね。因みに初めて来日した時に玩具屋に行ったんだけど、俺の奥さんがハローキティの大ファンだから、お土産にハローキティグッズを買っていったりしたよ（笑）。

－「The Blackening」のスペシャルエディションが発売されるそうですが、レアトラックやDVD付きととても豪華な内容になっているようですね。

えーっと・・・日本ではどのバージョンが発売されるんだっけ？ちょっと聞いてくる！（と言って日本のレーベルの担当者さんに、わざわざ走って聞きに行ってくれました。親切！）日本では三枚組になっているよ。二枚はCDで、一枚はDVDだ。 CD二枚の内、一枚は「The Blackening」がそのまま入っているよ。もう一枚は、昔俺がとても影響を受けたハードコアパンクのカヴァー曲と、未発表のオリジナルを入れた、計11曲が収録されているんだ。DVDは2008年のWITH・FULLFORCEのライブから3曲と、METALLICAのサポートでやったROCK IN RIOから3曲と、去年のDOWNLOAD FESTIVALから3曲と、ファーストアルバム「Burn My Eyes」の10周年記念ライブを2004年にやったんだけど、その時のライブから4曲入っているよ。他にもPVやメイキングなんかも入っているんだ。

－聴き応え、見応えたっぷりという感じですね！楽しみにしています！それでは今日はとてもレアなRobbのインタビューということで、少しパーソナルなことをお聞きしたいのですが。

ん～もしかしたら答えられるかもねっ（笑）！

－子供の頃はどういう感じでしたか？

そうだな。かなりシャイで内気な子供だったんだ。でもちょっと怖いもの知らずなところがあって、近所の人の家の庭でウ○コしたり（笑）木の上に上って頂上からオシッコしたり（笑）、崖から湖に飛び込んでみたりね（笑）。でも基本的に人と喋るのはうまくなくて。だから音楽を通じて人とコミュニケーションを取るようになったんじゃないかな。

－生まれて初めて影響を受けた音楽について教えてください。

そうだな・・・（長い沈黙） Jim Croceという人だ。「Bad,Bad Lery Brown（邦題:「ルロイ・ブラウンは悪い奴」）っていう曲があるんだけど、（Jim Croceは、60～70年代前半に活躍したシンガー。Robが影響を受けたという、この「ルロイ・ブラウンは悪いやつ」が全米で一位になった二ヶ月後の1973年に、飛行機事故で他界。享年30歳という若さだった。）歌詞が凄くてね。最後にはルロイ・ブラウンは殺されてしまっていう歌詞なんだ。俺の住んでた町は低所得者のワルばかりのいる町だったから、なんとなくシンクロしたんだろうね。俺が4歳の時にその曲がラジオでかかってからは凄く気に入って、ずっとその曲を歌ってたよ。多分それが一番初めに影響を受けた音楽だったんじゃないかな。

－音楽との出会いによって人生はどのように変わったと思いますか？

果てしなく変わったよね。音楽があったから今の妻と出会うことが出来たし、世界中を旅することも出来る。俺の友達の中には一回も日本に来たことがない奴もいるし、父親もカナダとメキシコ以外はどこにも行ったことがないんだ。だから俺はとても恵まれているし、音楽が自分の人生を救ったんだと言えるよ。俺は昔ずっとドラッグをやっていて、MACHINE HEADを始める時くらいに、ドラッグのディーラーをやるか、MACHINE HEADをやるかという選択を迫られたんだ。だけどMACHINE HEADを選択して本当に良かったと思うよ。俺は本当に音楽が大好きなんだ！小さい頃は学校主催のタレントショーにも出てたくらいにね（笑）

－素晴らしいお話ですね。因みににそのタレントショーってどんな感じだったのですか？

歌を歌ってたんだ。もうひどい歌だったよ！実は俺の両親からはいつも「ロックを聴いてはいけない」って言われてた。だからポップとかソウルとかR&Bとか、初期のTHE BEATLESとかを歌ってたな。「Helter Skelter」みたいなハードなものではなくて「I Wanna Hold Your Hand（抱きしめたい）」とかの頃のね（笑）。でも歌い方なんてよくわからなくて、全部ファルセットで歌っちゃったりして学校の奴にバカにされたりもしたな。でも、あの頃があったから今の自分があるんだから、今はいい思い出だね。

－ありがとうございました。さて、これからメタリカとのツアーが控えていますが、これはどのような経緯で決まったのでしょうか？

ウェンブリースタジアムでライブをやったんだけど、それが凄く良かったんだ。それで Jamesがそのショウを見てくれていて、ライブの後にLarsと一緒に飲んでいたんだけど、凄く良かったって感動を伝えてくれたんだ。それで「The Blackening」が世界中で評価されている背景もあって、一緒にツアーをやることになったんだけど、凄く長いツアーになるよ。今から楽しみだね！

－METALLICAの新作「Death Magnetic」はお聴きになりましたか？

凄く好きだよ。スラッシュに戻ってきたよね。「Load」も「Reload」も「St,Anger」も大好きなんだけど、俺はベイエリアに住んでいるっていうのもあって、スラッシュに対して特別な思い入れがあるから、自分が大好きだったメタリカが戻ってきた！っていう感じがして、とても嬉しいよ。

－最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

日本のファンは最高だよ！俺たちを楽しませてくれてとても感謝しているよ。巨大なサークルピットも出来るしね！