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LIVE REPORT

THE JAPANESE PRIDE

2024.08.01 @新宿ACB HALL w/ kobore

Writer : フジジュン Photographer:Junya Takagi

次のステップへ進むため、WATERとしての活動に区切りを付けて新たな活動を開始したTHE JAPANESE PRIDE(以下:TJP)が、7月10日にリリースした1st EP『NOW』を掲げたリリース・ツアーを開催。東京 新宿ACB HALLで迎えたツアー初日、対バンに招いたのは、府中Flightの盟友と言えるkobore。気合十分のライヴ・パフォーマンスを見せ、ツアーの幕開けと新たな始まりを宣言した。

「爆音の鳴る場所で」で爆音を鳴らし、ハイテンションにライヴをスタートしたkobore。勢いそのまま数曲を駆け抜けると、"そのテンションでもう一発!"と佐藤 赳(Vo/Gt)が叫び、「爆音の鳴る場所で」を再び投下。フロアに大合唱が起きる光景はワンマンさながら! TJPとの仲の良さが窺えるMCから、「SUNDAY」、「ミッドナイトブルー」と力強く丁寧な歌と演奏で聴かせる。

新宿ACB HALLに初めて出演すること、TJPを好きなみんなと音楽が楽しめる喜びを語ると、"速ぇだけじゃ響かねぇもんあるじゃん? うるせぇだけじゃ叶わないものってあるんだよ"と、佐藤の弾き語りで「ヨルノカタスミ」が始まる。"ここに居合わせたこと、奇跡だと思います"とたっぷり気持ちを込めた、優しく温かい歌と演奏が会場を包み込んだ。

「幸せ」に大合唱が起き、エネルギッシュな楽曲に再びフロアが熱気立つと終盤戦へ。TJPに贈るエールにも聴こえた「STRAIGHT SONG」でフロアをかき回し、"俺、こんな夜が大好きなんですよ"と始まったラストは「この夜を抱きしめて」。歓喜や興奮や感謝とあらゆる感情が詰まった爆音で、全ての人を抱きしめた4人。会場を幸福感が包むなか、TJPにバトンが渡された。

期待溢れる拍手と歓声で迎えられると、小栗征哉(Ba/Vo)が"THE JAPANESE PRIDEです!"と挨拶。エッジィなインスト・ナンバーでステージの幕を開け、"行こうぜ!"と始まった曲は『NOW』収録の、現段階で代表曲となる「No.8」。瀧本航大(Dr/Cho)のパワフルなドラムと川口英軌(Gt/Cho)のキレ味鋭いギターと厚いコーラス、征哉の堂々とした歌声にフロアから拳が上がり、デビュー・ライヴが華々しく幕を開ける。

"TJPはまだ4曲しかないから、WATERの曲もガンガンやるんで、一緒に楽しんでください"と征哉が告げ、「夏に舞う」、「Sunny day」と夏にぴったりのWATERのナンバーが続き、沸き上がるフロア。"踊ってけよ!"と投下されたのはライヴ定番曲「777」。フロアだけでなくステージ上でもオーディエンスがスカ・ダンスを踊り、掛け声を合わせて会場は大熱狂。さらに「TOKYO HIGHWAY」をしっかり聴かせ、パーティーが本格化していく。

"JAPANESE PRIDE! JAPANESE PRIDE!"と強制的にコールを起こしたMCでは、征哉がkoboreへの感謝を告げると、バンド結成前の思い出話から、新曲「TIE」が始まる。"まだ夢を見てる"と、あの頃と変わらぬ思いと新たな決意を力いっぱい届けたTJP。"WATERとあんまり変わりません"とうそぶく彼らだったが、この曲だけでも新たな始まりへの覚悟が十分伝わってくる。

"暴れられんのか?"と煽り始まった「SUPER JOKER」、みんなで振付を合わせた「Fresh Mix Juice」と、盛り上がり必至のライヴ・チューンで再びフロアの熱を上げると終盤戦へ。自分たちを支えてくれるみんなへの感謝を告げ、"ここから、みんなでいい景色見に行きましょう"とWATER楽曲のセルフカバーである「約束(TJP ver.)」を披露。大きな想いを込めた壮大な楽曲が会場中の心を1つにすると、本編ラストはWATERの代表曲である「エンジン」でブチ上げて、最新曲「THINK」へ。一緒に歌うファンの姿も見え、ライヴ・アンセムになっていく期待を感じたこの曲で"これがTJPだ!"と力強く宣言して、カッコ良くフィニッシュ!

......と思いきや、"時間、余りましたけど(笑)"と2度目の「777」へ。さらにアンコールもたくさん披露。このカッコ付けたまま終われないところ、サービス精神旺盛ぶりもTJPらしさなのだろう。

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