INTERVIEW
THE JAPANESE PRIDE
2025.09.03UPDATE
Member:小栗 征哉(Ba/Vo) 川口 英軌(Gt/Cho) 中村 音弥(Dr/Cho)
Interviewer:フジジュン
2024年夏、前身バンドより改名をして心機一転活動をスタート。1st EP『NOW』を掲げた全国ツアーを成功させ、2025年には3作連続配信シングルをリリース。さらに7月には新メンバーの中村音弥を迎えた新体制での活動をスタートしてと、勢いに乗りまくるTHE JAPANESE PRIDEが、現在のバンドの勢いやモチベーションの高さを詰め込んだ、2nd EP『FEVER TIME』を発表した。新加入した中村について、前作以降の活動や心境の変化、そして最新EP『FEVER TIME』について、この3人での初取材に挑むメンバーに訊いた。
-2nd EP『FEVER TIME』をリリースしたばかりのTHE JAPANESE PRIDE。近況としては、7月1日にドラムの音弥さんが加入して、新体制となりました。
小栗:はい。急遽の加入だったので、今ツアーに向けて必死に曲を覚えてもらってるところです(笑)!
中村:僕はちゃんとバンドをやること自体が久々で、"バンドってこんな忙しいんだ!"っていうのが今の率直な感想なんですけど。2人とはもともと仲良くて、入った理由は完全に"人"でした。
小栗:俺たちのことが好きだった?
中村:まぁね(笑)。2人とはヴァイブスも合うんで、とにかく一緒にいて楽しいんです。
小栗:うちのバンドに関しては、ヴァイブスが最重要ですからね。いいメンバーに恵まれて、本当に良かったです。前のドラムがやめるってなったとき、ここで止まったら本当に終わりだと思ったし、去年THE JAPANESE PRIDEに名前を変えて、"ここから3年が本当に勝負だ"と考えてたから、僕から音弥に"絶対に入れ!"って猛オファーして、口説き落として。音弥が加入してくれて本当に良かったし、バンドを初めてから今が一番調子良くて、体調も良くて、精神面もいいんですよ。もちろん大変なこともたくさんありますけど、今が一番楽しくバンドをやれてるんです。
-最高じゃないですか! ヒデ(川口)さんはいかがですか?
川口:この話はしていいのかな......音弥が落ちたであろう口説き文句ってのがあって。3人で飲んでるとき、僕がこそっと言ったんです、"俺等とやったらモテるよ"と。
-そんな話ですか!? 真面目に聞いて損した(笑)。
中村:あはは、それが決め手になったかは分からないけど、"お!?"とは思いました(笑)。
-わはは(笑)。スタジオで音を合わせてみての感触はどうでした?
小栗:もちろん合わない部分はありましたけど、それはやってるうちにだんだん修正していけばいいことなんで。それより、一緒にやってて楽しいっていうのが一番大きかったですね。あと、この3人になってライヴの感じとかも密に詰めるようになりました。スタジオでバチバチになることもあるんですけど、それはみんながライヴを良くしたいって思うがゆえのいいバチバチなんで。ちゃんと前向いて、未来を見据えてやれてる感があります。
-聞けば聞く程、いいメンバーに出会えましたね。そして、前作以降というところでもお話聞きたいのですが、昨年7月に1st EP『NOW』をリリースして、8月から全国ツアー([THE JAPANESE PRIDE "NOW TOUR"])を開催、2025年に入って配信連続リリースと、最新作に至るまでかなりハイペースで飛ばしてきました。リリース、ツアーを経ての2025年はどんな感じでした?
小栗:去年のツアーが16本あって、それだけ長いツアーが初めてだったので、3本連続ライヴのとき声が飛んで出なくなっちゃうとか、身体的に厳しいところもあって、完走はできたけど、至らない部分が多かったなってすごく思ったし。先輩とか仲間で、50本回ってるバンドとか平気でいるから、ライヴ力でそういうバンドに負けちゃダメだなと感じたし。1年前と現在とでは心境も状況に何もかも変わった感じがあって。今回はリリース後、12本のツアー("THE JAPANESE PRIDE pre.「イイカンジ」TOUR")を予定してるんですけど、一本一本としっかり向き合って、良いライヴができたらいいなって思ってます。
川口:たしかに前回のツアーは楽しかったけど、"もっとできたのに!"って悔しかった部分も結構あって。この1年で認知度が高くなっていったり、自分たちもライヴを楽しめるようになってきたりしてるんで、ツアーがすごく楽しみです。
-今年リリースした配信楽曲「Summer Remember」(2月)、「オンリーユー」(3月)、「WAWACHIKACHIKA」(4月)は、ツアー後に制作した楽曲たちだったんですか?
小栗:そうです。ツアー中に対バンしたバンドを観て、"うわ、カッコいいな!"と思ったり、超刺激を受けたり、めちゃくちゃインプットできたんで。それを自分たちの形に落とし込んで制作した感じでしたね。
川口:配信リリースした曲も今ライヴでやってて、どんどん進化していってるので、『FEVER TIME』の新曲と併せてみんなに観てほしいです。
-個人的には配信シングルの中でも「Summer Remember」がすごく良かったし、THE JAPANESE PRIDEの魅力がギュッと詰まった曲だなと思いました。ほら、3人って根っから明るい人たちじゃないじゃないですか?
小栗:あはは、バレてますね(笑)。
-でもそこが良くて、『FEVER TIME』収録の「Day by day」もそうだけど、アグレッシヴな中に根の真面目さやセンチさが見えるところに、人間味や深みがあって。
小栗:まぁ、真面目なのは僕だけですけどね。ヒデはただのチャラいパリピですから。で、音弥は一番バカ(笑)。
川口:ちょいバカにめっちゃバカが加わって、これでちょうどいいね。
-わはは、真面目の濃度がどんどん薄まってきちゃいましたね(笑)。でも、そのおかげで征哉さんの真面目さやセンチさがより際立って見えるかも知れないね。
小栗:それがいいですね。その線でいきます(笑)。「SUPER PARTY」のMVとか観た人からしたら、ただのバカに見えてると思うんで。それはそれでいいんですけど、そこから一歩踏み込んだところではちゃんとマジな歌も届けて、センシティヴな部分も売っていきたいし。いい意味でリスナーを裏切っていきたいです。
-そんなTHE JAPANESE PRIDEの魅力や絶好調ぶりがよく見える、最新EP『FEVER TIME』ですが、作品ができあがっての感想はいかがですか?
小栗:最高な一枚ができたなと思ってますし、絶対買ってほしいです。
川口:バランスもいいし、1曲ごとに色があって、絶対に僕たちにしか作れないEPになったので、名盤になるんじゃないかと思ってます。
中村:全部タイプの違う曲だけど、たしかにバランスはすごくいいし、お客さんにしたら待望の「777」も再録で入ってて、いいEPになったと思います。俺、征哉君の作るメロが好きで、"曲カッコ良!"って感じで聴いてますね。「SUPER PARTY」は歌詞をよく聴くと、"何言ってんの、これ?"って思ったけど。
-それは僕も思いました。"何も意味ねぇな!"って(笑)。
小栗:いや、意味はあるんですよ! まぁ、意味ないって思われるのがいいなと考えてるんで、狙い通りではあるんですけど。あと30回くらい聴き込んでくれたら意味が分かってくると思います(笑)。
川口:俺と征哉の思い出の飲み会コールも入ってるしね。"参勤交代江戸江戸"って(笑)。そこもちょっとSNSで騒がれつつあります。