LIVE REPORT
LOUD PARK 10|ALEXISONFIRE
2010.10.17 @さいたまスーパーアリーナ
Writer MAY-E
カナダはオンタリオ州にて01年に結成した5人組。2ndアルバム『Watch Out!』(04年)、3rdアルバム『Crisis』(06年)は本国でプラチナム・ディスクを、4thアルバム『Old Crows / Young Cardinals』(09年)はゴールド・ディスクを獲得するなど、根強い人気を誇っているハードコア・バンドだ。『Watch Out!』をリリースした当時はいわゆる"スクリーモ"と呼ばれる、メタリックなサウンドにキャッチーなメロディとスクリームを掛け合わせたサウンドだったが、アルバムをリリースする毎に、よりヘヴィな肉体系のハードコア・サウンドへとシフトしている。
04年の初来日以来の久方ぶりとなる来日公演が、このラウドパーク10である。往年のメタル・バンドが名を連ねる、いわばアウェイだと言っても過言ではない環境の中ではあったが(更にDallas Green(Vo&Gt)が体調不良だったそうだが......)大検討していた。ダークでアグレッシヴな世界観を再現する、安定感のある演奏力。強靭なスクリームを披露したスクリーミング・ヴォーカル担当のGeorge Pettitは、Tシャツを脱いでステージを暴れまわっていた。Dallasは心なしか辛そうだったが、ALEXISONFIREらしいキャッチーなメロディをきちんと届けてくれた。ただ、予想以上にストイックなショウである。『Watch Out!』からの人気曲、例えば「Accidents」や「Hey, It's Your Funeral Mama」ですらプレイされなかったのは、スクリーモ・シーンから距離を置こうとしているバンドの意思が見て取れるが、6年待ったファンとしては少し残念なところだ。次回は単独公演でじっくり見たいです。
- 1