INTERVIEW
KISAKI × Karyu 対談
2026.02.25UPDATE
KISAKI
Karyu(Angelo/D'ESPAIRSRAY/Luv PARADE/H.U.G/Gt)
Interviewer:杉江 由紀
Photographer : 尾藤 能暢
Hair Make : A・DO
KISAKI Hair Maintenance : hiko(UNDIVIDE)
Stylist : 峰岸 祐介
Costume Cooperation : FranCisT_MOR.K.S. / STRUM / gunda
KISAKIさんは昔からただのバンドマンには見えなかったですね(Karyu)
-KISAKIさんも社長業、アーティスト業、プロデュース業を並行していらっしゃいましたけれど、仕事の割り振りを上手くこなす秘訣とはどんなところにありますか。
KISAKI:なせばなる、っていうのはあるでしょうね。今の僕はKaryuみたいに多彩にはやれないかも。最近はいろんなバンドを並行してやる人も多くなってきてるじゃないですか。みんなやっぱり、現場ごとにモードを切り替えてやってるんだろうなと思います。
Karyu:出会った頃の僕は単に
D'ESPAIRSRAYで活動してただけですけど、KISAKIさんは昔からただのバンドマンには見えなかったですね。社長としての指示を出してる様子なんかを見ると、もう使ってる脳の回路が違うのが分かるんですよ。すごいなと思って見てた記憶があります。
KISAKI:3月15日に大阪のBIGCATでやる"KISAKI 生誕半世紀記念祭「BEYOND THE KINGDOM -Fest of Excellence-」"にしても、みんなで楽しくやりたいっていう気持ちがまずは一番大きいですけど。当時は周りから見ても、結構ピリピリしてるときがあったと思います。特にMatinaやUNDER CODE PRODUCTIONのときは、自分が先陣を切っていかないと物事が進まないこともありましたしね。
-そういえば、お2人が最後に対バンしたのはいつのことになりますか。
KISAKI:たぶん、2005年にOSAKA MUSEでやった"Degrade to Maniac"が最後だった気がします。
Karyu:そうそう、あのときはPhantasmagoriaとツーマンやりましたよね。
-2008年5月に味の素スタジアムで開催された"hide memorial summit"のときは......
Karyu:出てた日が違ったんです。
KISAKI:Phantasmagoriaは初日で、ディスパは2日目やったもんね。そもそも、たとえ同じ日だったとしてもあれはお互いの楽屋が遠すぎて行き来ができるような状況じゃなかったんで、話したりするのは難しかったでしょうね。楽屋からステージまで1キロくらいありましたから。でも、hide(X JAPAN/Gt)さん、YOSHIKI(X JAPAN/Dr/Pf)さん)に選ばれたバンドっていうのは本物しかないと思いますし。とてもいい経験になりました。
-厳密には先輩と後輩という関係性ではありながらも、やはりお2人は同じ時代を戦ってきた間柄なのですね。
KISAKI:だからこそ、今回Karyuと対談をしたかったんですよ。それに、Karyuは謎が多いけど全然ちゃんと気も利くし、ほんとにいい男やなと思うんですけど、何を考えてるか分かんないところがちょっとあるんで(笑)。
Karyu:人付き合い良くなかったですからね、あの頃は特に。
KISAKI:良くなかったけど、それでもよく遊んでたっていうことは、俺には心を開いてくれてるのかなって勝手に思ってたよ(笑)。
Karyu:ほんと、それは一部の人とか一部のバンドに対してだけでしたね。その他の人たちに対しては心を開けなかったし、開きたくもなかったというか。
KISAKI:D'ESPAIRSRAYって、ライヴのときも独特の緊張感があったもんね。それがあったんで、こっちも気が引き締まるんですよ。D'ESPAIRSRAYの後にはやりたくないって思う程盛り上がってましたし、リスペクトするべき点もいっぱいあって、ちょっと脅威に感じてたくらいなんです。そして、できることならKaryuとは一緒にバンドをやってみたかったですね。
-KISAKIさんがベースで、Karyuさんがギターで、ともにコンポーザーとなりますと、相当にクセのあるバンドになりそうですね。
KISAKI:でも、すぐ喧嘩すると思いますよ。お互い個性強いから(笑)。
Karyu:いやいや、KISAKIさんのほうが個性強いですよ(笑)。
KISAKI:俺の中では気難しそうな人トップ3に入ってるよ? 最近久しぶりにラブパを観に行ったときも、ちょっと震えましたもんね。KaryuはD'ESPAIRSRAYが解散してからいろんなバンドを経ての今があるじゃないですか。その間に大出世してるわけで、無視とかされたらどうしようって心配やったもん。話してみたら、当時のままだったんで安心しました(笑)。
-Karyuさんは久しぶりにKISAKIさんとお話をされて、どのようなことを感じられましたか?
Karyu:もっと自分も頑張らなきゃな、と思いましたね。そして、今度の半世紀記念を過ぎてもKISAKIさんとはずっと戦友でいたいって思ってます。
KISAKI:半世紀って言うとなんか響きは重いけど、意外とあっという間で。昨今は表に出る回数が少なくなってるとはいえ、例えば3月に出す『Voice in Sadness』っていうメモリアル・アルバムを作るのにあたっては膨大な作業が必要やったし。その都度やらなきゃいけないことに取り組んでたら、時間なんかあっという間に過ぎちゃうよね。
Karyu:その感覚は分かります。僕も現状、極力アーティストとしてこの先も生きていけるようにただただ頑張っていこうっていう感じなんで。
KISAKI:その上で、Karyuはちゃんと結果を残してるのが素晴らしいよ。去年、ディスパとして久しぶりのライヴだった"CROSS ROAD Fest"に出たときも、僕は現場に行けなかったんですけどSNSのタイムラインとかを見ててすごかったからね。"ディスパがカッコ良かった!"っていうポストがほんとに多かったんで。それと、個人的には再集結のときの写真ね。"やるな!"って思った。"当時より尖ってるな~!!"って。
Karyu:そうですかね(笑)。
KISAKI:全っ然丸くならないもんなぁ。そこがまたカッコいい。
-そんな尖り放題のD'ESPAIRSRAYは、5月4日にZepp DiverCity(TOKYO)にて再集結後初ワンマンとなる"D'ESPAIRSRAY 2026『RAPTURE』"に臨むこととなっています。Karyuさんはそこに向けていかなるヴィジョンをお持ちですか。
Karyu:今ちょうどいろいろ仕込んでいるところではあるんですが、まずは解散前のワンマン([D'espairsRay World Tour 2010 "Human-clad Monsters"]ファイナル)から約15年経ってるんで、空いたぶんの時間感覚を取り戻しつつ、メンバー間の足並みをしっかり揃えていく段階が重要だと思ってます。毎日会議してますしね(笑)。
KISAKI:まだ再集結してそんなに時間も経ってないなかで、ワンマンまでの時間は限られてるもんね。
Karyu:そうなんですよ。ここからはちょっと、みんなの価値観も揃えていきたいなと考えてます。
-なお、昨年の"CROSS ROAD Fest"はD'ESPAIRSRAYらしい爆音が最高でしたが、SNSでは"やっとD'ESPAIRSRAYに時代が追い付いた"というような意見も多く見かけました。2026年という令和の時代に、改めて狼煙を上げることの意味は大きくなっていきそうですね。
KISAKI:それ、僕もSNSを見ててすごく感じました。D'ESPAIRSRAY、今や神格化されてる。当然だろ! と思って。
Karyu:関係者の方たちからも、そういう感じの意見は結構いただいたんですよね。自分たちとしては"あれ? そうなのかな??"みたいに思ってはいるんですけど。自分たちが動いてなかった間にファンになってくれた人たちもいるみたいで、知らない間に一人歩きしてたところもあるのかなと。
KISAKI:なんにしても、間違いなくディスパは昔からマニアックなこともやってたし、"先に行ってる"バンドではあったからなぁ。しかも、あの"CROSS ROAD Fest"では新曲をやったわけではないでしょ? それでも"懐かしい"的な意見よりそういう意見が多く出てくるっていうのは、たしかに"やっとD'ESPAIRSRAYに時代が追い付いた"っていうことなのかもしれない。D'ESPAIRSRAYみたいなバンドって、今に至ってもなかなか他にはいないしね。あれだけの大御所の中に交じってやっても、やっぱりD'ESPAIRSRAYはそれだけの評価を得られるバンドなんですよ。
-これは昔から感じていることでもあるのですけれど、KISAKIさんは後輩先輩といった立場の違いや利害関係等にとらわれることなく、いいと思われたバンドに対しては純粋に"カッコいい"、"好き"という気持ちを言葉にされる方ですよね。
KISAKI:露骨なくらい言葉に出すタイプですね(笑)。その逆もありますけど。そういうアーティストとは積極的に絡みたいと思いますし、どういう考えでやっているのかも探りたいんですよ。だから、今回の対談とかフォト・セッションも自分にとって大切なものですし、この記事を通して発信できることもあるんじゃないかと思ってるんです。"あれ? なんでKISAKIとKaryuが?"って感じる人もいるかもしれないですけど、逆にそう受け止めてもらえるといいなと考えてますね。興味を持ってもらうっていう意味で。だけど、1つだけここで言っておきたいことがあるんですよ。ディスパは神格化されて当然のバンドやけど、もとを辿れば神格化されるようなきっかけを与えたのは俺やぞと(笑)。D'ESPAIRSRAYが全国区になる前から、大阪にめちゃくちゃ呼んでたのは俺ですから!
Karyu:ですよね。今も感謝してます。
-なんでも、D'ESPAIRSRAYは7月にこれまた久しぶりの海外公演としてパリでのフェス出演("B7KLAN J-ROCK FEST")も控えているのだとか。
Karyu:Angeloでアジア圏のライヴはやったことあるんですけど、パリはすごい久しぶりですね。僕にとってのどうしても諦め切れない夢の一つとして、海外での活動を積極的にやるっていうのがあるんですけど、このパリでのフェスを手始めに、もうちょっと広げていきたいです。
-15年前と比べると昨今は世界と簡単に繋がれるSNSの存在もありますし、昨年から今年にかけてはKISAKIさんの過去音源、D'ESPAIRSRAYの既作もサブスクで公開されるようになりましたので、海外に対する発信はしやすくなっていくのではないですかね。
KISAKI:あの当時は"なんでCDこっちで出てないのにみんな曲知ってんの?"ってなったけど、今はそういうところも便利になったなって思います。とりあえず、僕としてはKaryuからのフランス土産、楽しみに待ってます(笑)。
EVENT INFORMATION
"KISAKI 生誕半世紀記念祭「BEYOND THE KINGDOM -Fest of Excellence-」"
3月15日(日)大阪BIGCAT
開場 13:45 / 開演 14:30
THE LOCUS -当日限定バンド-(KISAKI(Ba) / 苑(Vo / 摩天楼オペラ) / HIZAKI(Gt / Versailles/Jupiter) / CERO(Gt / 凛/Jupiter) / HIROKI(Dr / D)) / Psycho le Cému / SEX MACHINEGUNS / 摩天楼オペラ / GOTCHAROCKA / NoGoD / FEST VAINQUEUR / 椎名ひかり / Little Lilith
※ラストに出演者による「神歌」大セッション有り!!
MC : 浅井博章
[チケット]
前売 ¥7,300(ドリンク代別)
■一般発売中
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詳細はこちら
D'ESPAIRSRAY LIVE INFORMATION
"D'ESPAIRSRAY LIVE 2026『RAPTURE』"
5月4日(月・祝)Zepp DiverCity(TOKYO) ※SOLD OUT
OPEN 17:00 / START 18:00
D'ESPAIRSRAYオフィシャル・サイト














