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INTERVIEW

My Little Devil

2025.09.03UPDATE

2025年09月号掲載

My Little Devil

Member:BiBi(Vo) ゆい(Ba) =LEN(Dr)

Interviewer:山口 哲生

2023年4月に始動したロック・バンド、My Little Devil。"ライヴ特化型ガールズ・ロック・バンド"と銘打つ3人のパフォーマンスは、とにかくパワフルでエモーショナルで、観る者の心を熱く揺さぶるライヴを日々繰り広げている。激ロック初登場となる今回は、バンド結成の経緯から、各メンバーのパーソナリティ、楽曲に込めているメッセージについて等、幅広くインタビュー。全身全霊のステージとは打って変わって、賑やかに伸び伸びと語ってくれた。

-まずはMy Little Devilを結成された経緯からお聞きしたいです。どんなところから3人は集まったんですか?

BiBi:もともと前の事務所で前身バンドを組んでいたんですけど、それが解散することになって。その後に今お世話になっている事務所の方から、一緒にやらないか? とお声掛けいただいて、My Little Devilとして始めることになりました。

-My Little Devilとして改めてスタートするにあたって、どういう音楽をやるのかいろいろと話し合われたんですか?

BiBi:もともと好きな音楽というか、やりたいジャンルが似ていたんですよね。激しくて重たい感じとか、パフォーマンスを活かしたものとか、そういうものをやりたいのがあって。だから言わずもがなそんな感じになったよね?

=LEN:うん。

-となると、皆さんの好きな音楽やルーツも似ていたり?

BiBi:いや、そこは全然バラバラな気がします。違うよね?

=LEN:聴く音楽とかは違うかも。

-BiBiさんの場合は?

BiBi:私は激しいのが好きなんですけど、影響を受けたとなると、Michael JacksonとかONE OK ROCKやUVERworldみたいな、熱かったり、世界にいろんな問題提起をしていたりする方々の音楽になりますね。

-最初に挙げられたのがMichael Jacksonでしたけども、それがご自身のルーツだったり?

BiBi:そうですね。もっと言うと、歌を目指したいと思ったきっかけは、Michael Jacksonとかいろいろな方が参加されている「We Are The World」(USA FOR AFRICA)ですね。アフリカの飢餓を撲滅しようっていう。あれを中学生のときに教材で勉強したんです。そのときに音楽で世界を変えられるとか、何かできることがあることを初めて知ったのと、そのときのMichael Jacksonの歌声に感動して、自分も歌がやりたいと思ったのが最初でした。

-ゆいさんの好きな音楽やルーツというと?

ゆい:好きなバンドはUVERworldなんですけど、普段はAimerさんとか、しっとりしたものや穏やかな感じの音楽ばっかり聴いていて。ライヴの日はテンションを上げるためにUVER(world)とか激しいのを聴くみたいな感じですね。

-=LENさんはいかがでしょうか。

=LEN:初めてシドを見たときに、ヴィジュアル系バンドをやりたい! って思ったんですけど、男の世界だったわー! ってなって(笑)、やめて。その後にマキシマム ザ ホルモンに出会って、こういうのがやりたいかも! と。自分がやるんだったら激しいものがいいし、好きな音楽もその辺ですね。SLIPKNOTとかも好きです。

-ドラムを始めたきっかけってなんだったんですか?

=LEN:コロナ禍で1ヶ月半くらい暇だったんですよ。そのときにストレスが溜まってヤバかったので、何か楽器やろっかなと思って。で、ドラムならできそうだなっていう感じだったので、大した理由もなかったんですけど(苦笑)。

BiBi:学生のときに吹奏楽をやってたんだよね?

=LEN:そうそう。打楽器をやっていて。それもあって、ドラムはできそうだなと思いました。

-ゆいさんがベースを始めたきっかけというと?

ゆい:普段はあまり聴かないけど、UVERworldとかバンドを聴いたときに、低音ってかっこいいなと思って。ドラムかベースか悩んだんですけど、ドラムはお家でできなさそうだし、置く場所もないからベースかなと考えて、私もコロナ禍ちょっと前ぐらいから始めました。なんとなくやってみようかなと思って。

=LEN:暇だったから(笑)?

ゆい:うん。

BiBi:あのね、インタビューで"暇だったから"って載るのちょっとあれだよ(笑)?

=LEN:たしかに!

-きっかけとしてはなんとなく始めたけど、気付いたら長いこと続けていたということはありますからね。My Little Devilは、"ライヴ特化型ガールズ・ロック・バンド"ってワードを掲げられていて、先程もパフォーマンスを活かしたものをやりたいとお話がありましたが、なぜそういうものをやりたいと思ったんですか?

BiBi:前の事務所ではお互い面識がない状態で、プロデューサーの人に集めてもらったところから始まったんですけど、ライヴをするなら激しいものがいいっていうのはみんな一緒だったんですよね。私はもともとソロで活動していたんですけど、ずっとバンドに憧れていて、もし自分がやるのであればやっぱり激しいもの、男性がやるような重めのものがやりたいと思っていたんです。そこからパフォーマンスを磨くとなると、ライヴでもお客さんが一緒に熱狂してくれるものとか、呼応してくれるものみたいなところを、前身バンドも含めて3年ぐらいやってきたのかな。

ゆい:うん。(BiBiは)めっちゃ動いて歌う人で、私も技術よりパフォーマンスっていうタイプだったから、たまたま一緒になったことで、よりいっそうみたいな感じになって。

BiBi:そこで共鳴し合って、一緒に突き詰めていったら、パフォーマンスを褒めてもらうことが多かったので、もしかしたらそういうところが強みなのかもしれないね? って自分たちでも思って。それでやってきた結果、こうなった感じですかね。

-=LENさんもそういうバンドがやりたかったと。

=LEN:ちゃんとバンドをやるのはこの1個前が初めてだったので、最初はパフォーマンスとかよく分かってない状態で入って、よく分からないままやっていたんですけど。でも、やっぱりかっこいいなって思うのは、髪振り乱して"うわー!"って叩いてる人なので、私もそうなりたいなと考えてます。

-ライヴでBiBiさんとゆいさんが、それこそ"うわー!"ってパフォーマンスしているのを見てどんなことを感じます?

=LEN:すごいなぁって(笑)。

-(笑)よく動くなぁみたいな。

=LEN:うん。よく疲れないなぁって。疲れないことはないんだろうけど。私はずっと座ってるんで、立ってやる感覚がちょっと分からないから、立ってたら余計疲れそうだなみたいな。それが素直な感想です(笑)。

-2人を見ていて、自分もテンションが上がったりします?

=LEN:どっちかといえばお客さんを見るほうがテンション上がりますね。フロントが頑張ってくれて、お客さんの手の数が増えてきて、"いいね! やったるぜー!"みたいな感じになります。

-ゆいさんはライヴ中にBiBiさんの姿を見て、ご自身も一緒にテンションが上がっていく感覚もあります?

ゆい:テンションが上がるというよりかは、支えてもらっているというか。正直、(ライヴ中)めっちゃしんどいんですよ(笑)。

BiBi:ははははは(笑)!

=LEN:それはそう。

ゆい:もうフル・マラソンのラストみたいな感じ。息切れもすごくて、本当にしんどいときに、頑張って頭を振ってるのが視界に入ってきたり、ちょっと下がっているときに前で歌ってるのとかを見たりすると、もうちょっと耐えようみたいな(笑)。

BiBi:(笑)でもほんとそうだよね?

ゆい:うん。耐久レースみたいな感じなので......本当にしんどい(苦笑)。

一同:はははははは(笑)!

BiBi:正直、"自分たちはこういう音楽をしているんだよ!"って全身全霊で曝け出している姿は、みんなゼーゼーしているので(笑)、きれいなものではないかもしれないんですけど。そうやって一生懸命打ち込んでいる姿を見て、一緒に熱くなってもらいたいし、普通に社会生活を送っていると、やっぱり大人っていろんな面があって、多面的に生きていると思うんですけど、私たちがライヴハウスで"自分たちの限界を超えたい"と考えてやっている姿を見て、共感してもらって、お客さんにも普段は出せない感情をここでは出していいんだって思ってもらいたい。なので、いつも"一緒に楽しんでいいんだ! 一緒に全身で今を生きていいんだ!"って思ってもらえるように、先頭を切ってできればいいなと考えながらライヴをしてますね。