MENU バンドTシャツ

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

My Little Devil

2025.09.03UPDATE

2025年09月号掲載

My Little Devil

Member:BiBi(Vo) ゆい(Ba) =LEN(Dr)

Interviewer:山口 哲生

-なんていうか、ゆいさんと=LENさんが自由で、BiBiさんがしっかりしているような雰囲気がありますけど。

BiBi:と思うじゃないですか? 3人でいると私めちゃくちゃなんで。2人に支えてもらってます(苦笑)。

-そうなんですか?

=LEN:ヤバいです。このピンクの人は本当にヤバい。

ゆい:で、2人(BiBi、=LEN)が一緒になると本当にヤバい。テンション高くなっちゃってうるさいから、そのときは離れてます。

=LEN:たしかに気付いたらいないもんね?

ゆい:うん。うるさいと思って(笑)。

BiBi:それも含めて私たちです(笑)。

-(笑)あと、7月に配信された「I promise...」の歌詞はゆいさんが書かれているんですよね。

ゆい:はい。BiBiちゃんが言ってくれて。

BiBi:去年のゆいちゃんの生誕祭("My Little Devil presents ゆい生誕祭「I promise...~君との約束~」")のときに新曲を発表しようという話になって。そのときに私はこの曲が良かったのでプッシュしたのと、歌詞をゆいちゃんに書いてもらいたいなと思ったんですよね。そしたらお客さんも喜んでくれるんじゃないかなと考えたことと、ゆいちゃんは昔組んでいたバンドでいくつか作詞をしていたことがあって、その歌詞を見せてもらったことがあったんですけど、選ぶ言葉がすごく素敵だったんですよ。普段は見えないゆいちゃんの内側とか、ゆいちゃんのみんなへの思いって、すごく素敵でキラキラしていて。私はそのことを知っていたから、猛プッシュしてお願いしました。

-実際にどんなことを思いながら書き始めたんですか?

ゆい:曲が珍しくちょっと大人しめだったのもあって、お客さんのことを書きたいっていうのはすぐに決まりました。直したりしたので完成するのに時間がかかったんですけど、構成というか、書きたいことはあったので、わりとスムーズに出てきましたね。

-BiBiさんはその歌詞を受け取ってどんなことを感じました?

BiBi:ゆいちゃんがMy Little Devilをやってきて感じたこととか、あとはお客さんのことを常に第一に考えていたり、応援してくれるファンの方に恩返しをしたいという気持ちが、すごく強かったりすると思うんですけど、その気持ちがしっかりと表れていて素敵だなと思いました。あとはベースを弾くこととか、My Little Devilをやることで見つけたゆいちゃんの新しい居場所とか、バックボーンもすごく感じたし、それもゆいちゃんらしい言葉選びで、すごく素直な気持ちが伝わってきていいなと感じましたね。

-歌ってみていかがでしたか? 曲調に合わせて、歌い方も他の曲と比べて柔らかい感じがありますよね。

BiBi:最初はゆいちゃんだったらこんな感じかな? と思って柔らかく歌おうとしたんですけど、"もう少し強く!"と言ってくれて、"分かった!"って。なので、ゆいちゃんが言ってくれた部分と、私らしさみたいなものが混じって今の形になったっていう感じでしたね。

ゆい:マイデビ(My Little Devil)の色的に、やっぱり強さはどの曲にも絶対に欲しいんです。歌詞は簡単に言うと、みんなのことが大事だよっていうことだから、ちゃんと届くようにしてもらいたくて。

=LEN:熱くね!

ゆい:うん。柔らかくではなく、そこを強く表現してほしいってお願いしました。

-今後の活動についてもお聞きできればと思っているんですが、My Little Devilとして動き始める前に、目標みたいなものって決めたんですか?

BiBi:最初の頃はあったかもしれないんですけど、目の前にあることに夢中になりすぎて。先のことをいろいろ見据えてというのがなかなか......って感じだったよね?

ゆい:最初はそうだね。

BiBi:目標も最初はあったと思うんですけど、覚えてないんですよ。一つ一つのことを必死になってやりすぎて。難しいですね。模索しながらやってます。

-BiBiさんがこういうバンドになりたいと、ご自身の中で思い描いているイメージはありますか?

BiBi:3人共大人になってからバンドを始めたのもあって、大人になってからでも夢を追いかけてもいいんだよっていうことを、私たちの姿を通してちょっとでも感じてもらえたら嬉しいなと思ったりしていて。それは歌詞にも入ってるんです。"色褪せない写真になど/誰もなれない/セピアになっても/愛されるような/生き様を"(2025年6月リリースのシングル「No Limit」)とか。
若さって、誰しもいつかなくなってしまうと思うんですが、私たちを通して大人になっても好きなことをやっていいんだよとか、世界がいろいろなことで混沌としてますけど、笑顔でいていいんだよということとかを感じてもらいたい。そういうところは私が大切にしたいところですし、夢を追いかける姿を見てもらって、いろんな方と一緒に楽しめたら嬉しいですね。My Little Devilの音楽を通して全力で楽しめたら、今を生きれたらいいなって思ってます。

-いくつになっても夢を追いかけることに関連した歌詞は、「Answer」の中にもありますよね。〈歳を積み重ねると/夢はもう叶わない?価値ない?"とか。BiBiさんが大事にしたいそのメッセージは、リリースを追っていくごとにより強くなっているような印象もありました。実際はいかがです?

BiBi:そこはもうすごくありますね。前に「Last Beginning」(2024年リリースのシングル)という曲のMVを出したんですけど、My Little Devilとしての初めてのMVだったので、よっしゃやってくぞ! っていう感じだったんですよね。そのときはまだ答えも何もなかったし、みんなこれが最後だって気持ちだったので、"最後の始まり"という意味で"Last Beginning"ってタイトルにしたんですけど、そこから始まって、みんなで感じたこととかが「Answer」になって......おぉ! たしかに!

-話していてご自身の中で整理が付きましたか(笑)。

BiBi:ははははは(笑)。

-ゆいさんはここからどんなバンドになっていきたいと考えています?

ゆい:漠然としてますね。大きいところでやってみたいとかはありますけど、将来的にこうなりたいみたいに考えるのが苦手で。直近の目標をやることのほうが得意だから、ここに辿り着きたいみたいなことよりは、1回のライヴでお客さんを何人増やしたいとか、そっちですね。

-目の前のものを1個ずつ確実にやっていくという。

BiBi:それでいうと、ゆいちゃんはこの瞬間を生きてるから、どこを切り取ってもすごくきれいというか。ライヴをしているときにゆいちゃんを見ると、今この一瞬のためにやってるんだ! っていうのが、隣にいてすごく伝わってくるんですよね。だから本当にゆいちゃんは、もうここ! っていう。本当に倒れるぐらいの気持ちでやってるのがゆいちゃんですかね。

ゆい:............(笑)。

BiBiまぁ、合ってるか分かんないですけど(笑)。

ゆい:いや、恥ずかしい(笑)。

-改めて言葉にされると(笑)。=LENさんはいかがです? どんなバンドになっていきたいですか?

=LEN:私は大型フェスの常連になりたいですね! 大型フェスって、出る人たちの名前が全員ブワーッ! と出たときに、この人がいる、この人もいるってテンション上がる瞬間があるじゃないですか。それになりたい。"お、マイデビいる。楽しみだな"みたいな。

-常連を目指しつつ、=LENさんとしても目の前のことに常に全力で臨もうと。

=LEN:それはマストですね。とにかく目の前のことを全力でやるのはマストです。

BiBi:それこそ「No Limit」に"誰かと僕らを比べられるため/ここで必死に/歌っている訳じゃない"という歌詞があるんですけど。やっぱり自分たちは誰かと比べられるために音楽をやっているわけじゃないし、いろんなバンドとかアーティストさんに憧れてきたけれども、私たちがそうなりたいかと言われると、たぶんそうではなくて。それは私たちも自分たちの未来が分からないからでもあるんですけど、私たちもMy Little Devilを通して未来を見つけていきたいので、自分たちには何ができるのか? っていうのを毎回毎回模索しながら全力でやってます。

INFORMATION

ライヴ情報等は公式Xにて随時更新中
公式X