INTERVIEW
絶世のインペリアルドール
2025.08.12UPDATE
2025年08月号掲載
Member:若木 萌 おたまボンバー
Interviewer:フジジュン
絶世の美女である若木 萌、おたまボンバーを軸に、またしても絶世の美女であるサポート・メンバーたちで構成。"カッコ可愛いラウドロック"を武器とする絶世のインペリアルドール。完全セルフプロデュースによる、アグレッシヴなロック・サウンドながらメロディアスな楽曲、激しく美しいパフォーマンスは、ロック・ファンも納得の本格派だ。グラビア、声優、コスプレイヤー等各々がアイドル以外の何かしらのプロフェッショナルでもある個性的なメンバーが放つ魅力にはアイドル・ファンも悶絶。9月19日には再始動から3周年記念のワンマン"絶世のインペリアルドール5thワンマンライブ 【閣命】"を控えた彼女たちに、現在のスタイルに至る経緯やグループの魅力について深く話を訊く。
-9月19日に東京キネマ倶楽部にて、"絶世のインペリアルドール5thワンマンライブ 【閣命】"を開催する、絶世のインペリアルドール(以下:絶ペリ)。ライヴ映像を観て、字面だけでは想像しなかったライヴの激しさにびっくりしました。現在のようなバックバンドを従えての激しいライヴ・スタイルは、だんだんできあがってきたものだったんですか?
若木:そうですね。メンバーはもともとアイドル経験しかない子たちなので、最初はオケで始まって、自分たちの中にあるロックな感じをだんだん出していった感じでした。あと、メンバーそれぞれが個々の活動をしているので、そこから絶ペリを知ったファンも多くて。例えば、グラビアで興味を持って来たお客さんとか、清楚なキラキラしたアイドルが好きなお客さんとか、いろんなお客さんが集まってる状態で、そんな方たちがフロアでいきなり暴れられるか? っていうと、そんなことはないんですよ。
-清楚なアイドルを求めて来た人は、度肝を抜かれるでしょうね(笑)。
若木:なので、そういった部分はちょっとずつ出していって、お客さんにも"ノリ方講座"とかして、みんなで育て上げていったのが現在のスタイルなんですが、まだまだ進化中だと思ってるし、もっと人が飛び交うようなライヴもやりたいんです(笑)。
-楽曲がよりラウドに激しくなっていったという部分では、おたま(ボンバー)さんも鍵を握ってると聞きましたが。
おたま:このグループには、もえにゃん(若木)とゆっころ(宇沙木ゆき)さんという立ち上げメンバーに誘ってもらう形で入ったんです。"ロック・グループにしていきたい"となったとき、もえにゃんもゆっころさんももともとクラッシック・バレエを習ってて、とてもダンスがお上手でみたいな感じで。"ロック的にはぶっ壊さなきゃダメだ!"ということで、ダンスが苦手な私の後に、もうやめてしまったんですがロック魂のある抹茶らて利休ってメンバーを入れたんです。そういうのは今のスタイルになる1つのきっかけになったかも知れないですね。
-おたまさんはルーツとして、ロックやバンド経験があったんですか?
おたま:私はもともと、親がミュージック・バーをやってたり、お歌を練習させてもらったり、ヴィジュアル系やアニソンのコピーバンドをやったりという経験はありました。ただ、そのときはアイドルになるとは全く思っていなかったです。最初にもえにゃんに誘ってもらったときは、"キラキラのアイドルはできないかも知れないけど、ロックだったらできるかも知れない"とお伝えして加入した感じでした。
-おたまさんがバンドをバックに歌ってる姿、めっちゃ輝いてますからね。でも、そこにもえにゃんがポンッと入ってくることで、ちゃんとアイドル感を守ってるところがすごくいいなと思いました。
若木:(※笑顔で両手でハートを作る)
-ほら、このかわいさで全部チャラになるみたいな強さがあります(笑)。
若木:ふふふ(笑)。でも、私はクラッシック・バレエをやってたんですけど、もともとヘヴィ・メタルやハード・ロックが好きで。お仕事的には清純派アイドルみたいな感じで、事務所に入ってずっとやってきたんですけど......まぁ、この業界にはろくな大人がいなくてですね。
-わっ、もえにゃんのロックなところが出てきた(笑)。
若木:私、芸歴はめっちゃ長くて、いろんなアイドル・ユニットに所属してたんですけど。自分の意志というよりは、大人の都合で解散になったり途中でギャラが払われなくなったり、大人の嫌な部分もいろいろ見てきて"もう、クソしかいないじゃん!"となったとき"こんな大人に頼らず、自分たちでやろう"と立ち上げたのが、最初のスタートでした。そこで、"もう自分たちの好きなことをやろう"とこういう音楽性になっていったんですけど、私はもともとの特性がキラキラアイドルなので、かわいいしかできないから。"もっと歌が上手くて、新しいジャンルを一緒に作れそうな、強くて歌の上手い美しい女子を集めよう"ということで、今のメンバーでやっているというのが経緯です。
-なるほど、すごくよく分かりました! だからセルフプロデュースってスタイルを選んで、もう誰にも頼らないし誰の言うことも聞かないというところで、自分たちがかわいいとか、カッコいいと思うスタイルを貫いているわけですね。"強くて"ってところも重要ですよね。それぞれが1人でも生きていける、たくましさを持ったメンバーというか。
若木:そうですね。だから、個々のお仕事をやってるメンバーも多いんですけど、それでもライヴはいっぱいやりたいというところでサポート・メンバー制度になっていて。スケジュールも無理なく参加してもらえるようにしています。